2020年10月24日土曜日

メガミドラフト会議大会 レポート

 1.この記事について

この記事は、「メガミドラフト会議大会」のレポートです。いつもと違う大会ということで、主催目線からのレポート記事を上げます。




2.メガミドラフト会議大会について

メガミドラフト会議大会とは、ドラフト会議方式で大会で使用するメガミを決定する形式です。ドラフト会議の手順に関しては以下をご確認ください(twipla抜き出しまま)。参加者はドラフトにて第三位まで指名を行い、獲得したメガミ3柱で三拾一捨大会(全3回戦)を行うことになります。




・ドラフト会議の手順
(1) 各プレイヤーは自身が大会で使用したいメガミ1柱を選びジャッジに提出します。(アナザー版がいるメガミはどれを使用するのかまで明記してください。)
(2)選んだメガミが他のプレイヤーと被らなかった場合、そのプレイヤーは選んだメガミを大会で使用します。
(3) 選んだメガミが他のプレイヤーと重複した場合は、抽選によってそのメガミを使用できる1名を決めます。
(4) 抽選に漏れたプレイヤーは、まだ指名されていないメガミの中から大会で使用したいメガミ1柱を選び、ジャッジに提出します。この後全員が使用するメガミ1柱が決まるまで(2)から(4)の手順を繰り返します。
(5)大会で使用する2柱目を同様の方法で決定します。この際、すでに誰かに選ばれたメガミは選べません。
(6)大会で使用する3柱目を同様の方法で決定します。この際、すでに誰かに選ばれたメガミは選べません。

注:原則、自分がカードを持ち込んだメガミに限って指名できます。3柱が決まる前に、持ち込んだメガミ全てが選択できなくなった場合に限り、他のメガミを選択できます。この時はジャッジに手持ちが尽きた旨を報告してください。
注1:オリジンとアナザーは別のメガミとして扱います。いずれかが既に使用されていたとしても、他のバージョンは使用希望を出せます。
 例:誰かがすでにホノカアナザー(勾玉)を使用することが決まっていても、ホノカオリジン(旗)を使用できます。
注2:選択する3柱が完全戦三拾一捨のフォーマットとして成立していなければなりません。
 例:ユリナアナザー(古刀)を使用することが決まったプレイヤーは、以後ユリナオリジン(刀)を使用するメガミとして提出できない。
 例:Aが全体禁止である場合、Aを使用するメガミとして提出できない。
 例:A-Bという組み合わせが禁止である場合、A使用することが決まったプレイヤーは、以後の選択でBを使用するメガミとして提出できない。



このルール自体は私自身が考案したものではありません。有名な方のブログ記事で見かけたルールでだったと思います。記事を見かけた当時からいずれやってみたいルールだと思っていました。しかし、当時は選ぶことのできるメガミ数が少なかったため、大会開催を見送っていました。

しかし時はシーズン6、使用できるメガミは36柱(アナザー含)に増えました。8人大会で各々が3柱ずつ選んだとしても12柱が余る計算です。これくらいのメガミの選択肢があれば、ドラフトした結果、どのミコトもそこそこの3柱を握れるだろうと思い、大会を開くことにしました。




3.当日受付とルール確認

当日は8人参加の満員御礼で大会が開けました。参加いただいた方、ありがとうございます。この大会は大人数で競り合うからこそ楽しいルールであると思っていたので、まずは8人全員がそろったことに安堵しました。

大会でははじめてのレギュレーションなので、ルール確認を一通り行いました。そのあと、ジャッジ判断でドラフト会議時における追加ルールを告知しました。


<<追加ルール>>

現在より、一切の「談合」を禁止する

・自身が指名するメガミをあらかじめ他者に伝える行為や、参加者同士の意思疎通によって指名するメガミを調整・誘導する行為を「談合」とみなす。

・談合を行ったプレイヤーは審判から「警告」もしくは「罰則」を与えられる。

・談合による罰則の重さは、「違反者は、徒神サイネを宿す」程度である。


実際のドラフト会議において、投票前の交渉や相手チームの動向調査は醍醐味の一つだと思います。しかしこれはメガミドラフト会議です。参加者は紙をしばきにきたのであって、ディプロマシーをしに来たわけではないはないはずです。あと交渉していると大会が時間内に終わらない。

そういうわけで、交渉禁止でのドラフト会議としましたが、これは良い方向に働いたと思います。沢山のバッティングが発生し、ドラフト会場は大いに盛り上がりました(人がバッティングして苦しむ様を外野として眺めるのはとても楽しかったのです)。




4.ドラフト会議

「第1柱選択希望メガミ

……kaseki……『勾玉』!」

「ちゃっぴー…‥『勾玉』!!」

しいは……『勾玉』!!!」


ドラフト会議は初回から3人がホノカアナザーへのラブコールを送る激しい展開となりました。

この中から勾玉を獲得できるのは当然一人。指名が被った場合は、くじ引きにより獲得者を決定します。抽選に利用するのはもちろん……


▲封筒ですよっ!



本家ドラフト会議をリスペクトした封筒くじ引きです。くじ引き参加者が会議室後ろにあるスペースに集まり、祈りを捧げながら封筒を引いていきます。そして、皆が見守る中同時にオープン。


▲(多分勾玉のときの写真じゃないんですが)抽選時の雰囲気は大体こんな感じ。

このとき、抽選を制したのはkasekiさん。他は残念ながら外れ1位の希望に回ります。なんやかんやでバチバチに被る指名と繰り返される抽選。通算7回の抽選を行う大荒れのドラフト会議となりました。


名前1-11-21-32-12-23-13-2
ちゃっぴー(玉)---
えめらいむ(刀)(古)--
すらー--(騎)-
kaseki---(嵐)
アクア244(面)---
しいは(玉)-(橇)-
SG---(嵐)
あかさき----

▲ドラフトピック譜。合計7回の抽選が発生し、会場は大いに盛り上がりました。7




5.三拾一捨大会

ドラフトに45分以上かかってしまい時刻は既に8時過ぎ。会場が11時までなので、急ぎ足でマッチングを行い桜花決闘を始めます。ここからはただの桜花決闘といえばそれはそうなのですが、ドラフトでとった以上、完全ミラーはもちろん、ハーフミラーすら発生しません。非常にバラエティ豊かなマッチアップがなされました。個人的に心に留まったトピックを挙げるとするなら、

 ・S4最強の一角「古忍傘」vs新時代のレンジロック「棹機嵐」

 ・八重桜vs無窮梳流し、クロック早いのはどちらか!?

 ・霜の茨蝕みの塵、「3/1」!

な感じです。ルールに従った普通のふるよにのはずなんですが、普段の大会では見かけないマッチアップばかりで非常に新鮮味を感じました。


決勝は第一ピックで2回も抽選負けするも勝ちを積み重ねてきた、えめらいむさん(戦社(爪))と平成の王者「古忍傘」を完封して勝ち上がったアクア244さん(棹嵐(機))の対戦になりました。

戦社がひらりおりの継続的打点で削りきる前に棹嵐がワンショット可能な盤面を構築できるかという展開になりましたが、戦社のクロック速度が勝り、ゲームを決めました。えめらいむさん、優勝おめでとうございます。





6.試合結果

今回の大会の結果は以下のようになりました。(同一勝数はオポ含めて順位付けをしています。


1位:戦爪社(被Ban:戦-戦-爪、ドラフト1-1x、1-2x)

2位:棹機嵐(被Ban:機-機-機、ドラフト1-1x)

3位:古忍傘(被Ban:古-傘-古、ドラフト1-1x)

4位:鏡兜恐(被Ban:鏡-鏡-鏡、ドラフト1-1x)

5位:書橇塵(被Ban:橇-書-書)

6位:玉銃鎌(被Ban:銃-鎌-玉、ドラフト3-1x)

7位:面騎旗(被Ban:面-面-面、ドラフト3-1x)

8位:刀扇薙(被Ban:刀-刀-刀、ドラフト2-1x)


また、第一柱選択希望メガミのBAN率は16/24(67%)、第二柱選択希望メガミのBAN率は6/24(25%)、第三柱選択希望メガミのBAN率は2/24(8%)でした。

第一柱のBAN率が2/3程度になるのは想定内で、多すぎず少なすぎずでよかったなと思っています。

また、上位勢はBANされているメガミが散っていたり、第一柱選択希望メガミをBANされていなかったりと、第一柱のメガミを安易にBANさせないような3柱が構築できているように感じます。(三捨一捨を採用している以上、それはそうなんですが、)三柱単位で強い組み合わせが作れるように二柱目、三柱目を選んでいくことが、このルールのポイントなのかもしれませんね。





7.主催としての知見

このフォーマットを一度回した上での主催目線での振り返り・反省点を箇条書きでまとめておきます。同じルールで主催をすることになった方の参考になれば幸いです。


 ・Twiplaに決闘時間40分って書いたけど正しくは43分だった(メガミ選択3分が抜けてる)ので次立てるときは要訂正

 ・ドラフト会議に必要な時間は50分~60分程度。詰めればもう少し短くできるが、このゲームの一番オイシイところなのでゆっくりと味わった方がいいと思う。

 ・談合禁止は良いルール。これのおかげで参加者に長考されることなく希望メガミを提出してもらえる。また、希望メガミのバッティングが生じるため、ドラフト会議が盛り上がる。

 ・ドラフト会議中はとても忙しい。1人で回すのは少し厳しめ。サポートがいるなら2人で回した方がよい。ドラフト会議中に他の事(併催大会の時間管理とか)はまずできない。

 ・封筒はあったほうがよい小道具。ドラフト会議感が出る。

 ・抽選後、クジと封筒は分けた状態で返却してもらった方がよい。(次の抽選時に封筒にクジを2つ仕込んでしまう失敗を防げる)

 ・用意するものリスト

   ・封筒 5枚くらい (抽選用)

   ・封筒の中に入れるクジ(提出用紙と同じサイズだと提出用紙と紛れやすいので注意)

   ・選択希望メガミ提出用の紙 5枚×人数+αくらい。(抽選多いと紙不足になる)

   ・ホワイトボード+マーカー(参加者が既に選択したメガミを共有するために使用)

   ・ピック譜記録用の紙(あると後からニヤニヤできて楽しい)



8 さいごに

ドラフト会議大会、とても楽しかったです。またやりたい。

ドラフト会議自体の楽しさはもちろんのこと、そのあとの決闘も大会では鉢合わせすることのない対面であることが多く、新しい発見も多くありました。


超絶おススメのフォーマットです。人数に制約があるのがネックですが(4人開催だと多分盛り上がらない)、めちゃくちゃ面白いので、機会あれば是非遊んでくださいな!