2020年12月16日水曜日

そうだ、大会にでよう【シーズン6版】

この記事は古いです。現在存在しないフォーマットの情報などが含まれています。現在のフォーマットに準じて見直した最新版はこちらになりますのでこっちを読んでください。



1.この記事はなに?

桜降る代に決闘を(ふるよに)プレイヤーに向けて、大会に出ることをお勧めする記事です。

フリープレイ会で遊んでいたときに、「大会に出るのはまだはやいかなー?」みたいなお話を耳にしたのがこの記事を書きはじめた直接の動機です。

大会に参加することはそこまでハードルの高いものではありません。ゲームの基本ルールを知っていて、相手に対する思いやりももって正々堂々プレイできれば大会には出られます。そしてこれらはフリープレイに参加してプレイした段階ですでに持っているのです。

という書き出しで記事を上げたのが今から1年ほど前でした。時間がたったことで、昔の記事を書き直したいなと思う部分が色々出てきました。その理由は、ゲーム環境の変化、カードプールの広がりや新しいフォーマット、自身の技量向上(ほんまか?)など様々です。

今回は、ふるよにAdvent Calendar 2020の企画に乗っかり、記事のアップデートをさせてもらいました。




2.あなたは誰?

神奈川のミコトです。ミコト歴はおおよそ2年でサリヤをよく宿しています。

神奈川でふるよにのフリープレイ会や大会の主催をしています。金曜日には隔週で横浜駅近辺、不定期ですが菊名でも開催しています*。


*菊名会は(Covid-19のせいで)2021年3月くらいまでは休止しています。はやく落ち着くといいね!”




3.大会があなたにもたらしてくれるもの

公認大会に参加すると参加賞として公式から(かわいいかわいい)プロモーションポストカードがいただけます。

それだけでなく、大会は以下のような楽しみをあなたに与えてくれるでしょう。大会への参加は、あなたにより濃密なふるよにライフを与えてくれます。


(1) 真剣勝負が楽しめる

大会では、参加者のほとんどが勝つための構築を準備して大会に臨みます。フリープレイ会では「面白そう」や「検討したい」を動機として2柱や構築をなんとなく決める場合が多いと思いますが、大会ではそうではありません。各自が自信のあるメガミを両手に宿し、相対するのです。

このゲームは「決闘」をモチーフとしたゲームです。大会という場、日常とは一味違う空気、緊張感の中で行う真剣勝負はまさに物語が描く桜花決闘そのものです。大会での決闘はいつも以上の没入感をあなたに与えてくれるでしょう。

ゲームにテーマに沿った体験を求めるプレイヤーにとって、大会は適した場所であると思います。



(2) 上達の助けになる

ふるよには相手から学びながら上達していくことが多いゲームだと私は思っています。同じ学ぶなら教材はより良いものがいいに決まっています。大会はそういった教材を集める場としてはうってつけでしょう。各プレイヤーが自信のあるデッキを持ち込んでくれるからです。対戦相手の構築や立ち回りは相手が検討した結論です。真似るにせよ、対策するにせよ、良い見本となってくれるでしょう。

ふるよにがうまくなりたいプレイヤーにとって、大会は良い道場になると思います。



(3) 実力の近い者同士での対戦が楽しめる(スイスドロー形式の場合)

大会ではスイスドローと呼ばれる形式で対戦のマッチングが組まれることが多いです。スイスドローとは、「同じ相手と重複して戦わないようにしながら、なるべく勝ち数が近い人同士でマッチングする」方法*のことです。

スイスドローでマッチングされる対戦相手はほとんどの場合はあなたの勝ち数と同じになります。そのため、ラウンド(対戦回数)が進むほどあなたの対戦相手はあなたの実力と近しい相手になることでしょう。

フリープレイ会では卓の開始時間がばらばらで、その場で空いている者同士が適当にマッチングをしがちです。そのため、初心者が猛者とマッチングし続けることもよくあります。しかし大会では、2回戦以降はなるべくそうならないようなマッチングシステムとなっています。(常勝の実力者と当たるということは、単に運が悪いかあなたも勝っているかのどちらかということです)。

なんと大会という場所は、実力の近しい者を見つけて気軽に対戦したいようなプレイヤーにとっても良い場所なのです(負けたら終わりのトーナメントはその限りではありません。参加する大会形式をよく確認しましょう)。スイスドロー形式の大会は、実力の近しい遊び相手を見つけたいプレイヤーにとっても、実りのある場所になってくれることでしょう。



*厳密にいうと色々あるのですが、カードゲームする上ではこれで覚えておけば大丈夫だと思います。気になる人はgoogle先生に聞いてみよう。




4.大会参加にあたって必要なこと

たいそうな見出しではありますが、求められることなんてほとんどありません。私が考える必須事項について以下に列挙します。

 (1)ふるよにのボードと桜花結晶と自分が使用するカード

 (2)大会進行を妨げることなく、ふるよにがプレイできること


順にみていきましょう。


 (1)ふるよにのボードと桜花結晶、自分が使用するカード

大会レギュレーション*として規定されているもので大会参加には必ず必要です。

大会参加しに興味を持つくらいふるよにを楽しんでいるかたならば、ぜひふるよにを買いましょう。(フルセットを買う必要はありません。ひとまずは基本セットと使いたいメガミの拡張セットがあれば十分です。)


*新幕桜降る代に決闘を 大会レギュレーション参照。



 (2)大会進行を妨げることなく、ふるよにがプレイできること

難しいことを書いているように思われるかもしれませんが、全然そんなことはありません。

フリープレイを数回遊んでいる程度にルールが理解できていれば、大会に参加するには十分です。仮にいくつかの分からないことがあれば対戦相手やジャッジに聞けばいいのです。ぶ厚い総合ルールを端から端まで覚える必要なんてありません。だから、ルールの理解自体が大会の参加障壁になりえません。気軽に参加しましょう。

ただ、自信がないうちは(特に初参加では)大会で使うメガミは自分にとって最も使い慣れた2柱を選ぶことを強く推奨します。これは、大会には1試合あたりの制限時間(眼前構築5分、桜花決闘35分)が決められているためです。この制限時間は慣れ親しんだ構築を微調整した上で戦うには十分な時間ですが、ゼロからデッキを構築するにはあまりにも短いです。時間に追われて思わぬミスをしないように、まずは、慣れた2柱(もしくは3柱)で大会に出てみましょう。





5.どの大会にでればいい?[完全戦か季節戦か]

季節戦というフォーマットができました。季節戦は使用できる7柱の中から使うメガミを選択するルールです。一方完全戦は今まで通り、全てのメガミが使えるルールです。「季節戦は初心者向け」という触れ込みもありますが、それは人によりけりです。本項では完全戦と季節戦の特徴について説明します。自分にあっていると思った方のフォーマットに出てみるとよいでしょう。

(1) 完全戦

完全戦とは、全てのメガミが使用可能なルールです。いままで、長らくこのフォーマットに名前は着いていませんでしたが、季節戦と区別するために名前が与えられました。このフォーマットは以下の人にオススメです。

(i) 特定のメガミを必ず使いたい
好きなメガミを宿せます。季節戦では、推しのメガミが居ないことが多いので、季節戦に推しを大会に持ち込みたいならこちらのフォーマットになります。

(ii)じっくり腰を据えて取り組みたい
完全戦はだいたい半年に1回使えるカードが追加される環境です。環境変化のペースが他のTCGよりもゆっくりなため、プレイ頻度が少ないプレイヤーに優しいです。
1ヶ月に1回しかふるよにを遊ぶことがなくても、次の環境変化までブラッシュアップしたデッキを何度も試す機会が得られるでしょう。

(iii) 独創的なデッキを組みたい
カードプールが膨大なので色々なデッキが組めます。デッキビルダーにはたまらんですね。
対戦相手も膨大な組み合わせ全てを予習しているはずはないので、初見殺しデッキを持ち込んでの大穴優勝も狙えるでしょう。


(2) 季節戦

季節戦は最近できたフォーマットで、使えるメガミが7柱程度に限定されたフォーマットです。このフォーマットは以下の人にオススメです。

(i) 古参プレイヤーに勝ちたい
季節戦は完全戦で得た知見が通じにくいフォーマットです。完全戦では日の目を見なかったカードや組み合わせが突然化けることもあります。
最近始めたばかりだけど、古参プレイヤーには知識量の差で勝てない!とお嘆きのあなたに季節戦はうってつけです。取りうる組み合わせが20種程度に限られた季節戦ならば、研究量次第で古参プレイヤーを追い越すことができるでしょう。

(ii) 全てのカードを覚えきれない
メガミ36柱(アナザー込み)分のカードを覚えるのは大変ですよね。でも7柱なら何とかなるはずです。季節戦で使うカードを覚えていくことで、徐々にうまく使えるメガミも増えてくることでしょう。



6.どの大会に出ればいい?[通常選択か三拾一捨か]

大会は公式ページから近所の大会を探して参加するとよいでしょう。大会で使用するメガミの選定方法(レギュレーション)は大会ごとに異なっていますが、はじめての大会参加としては随時選択や通常選択を選択することをおすすめします。では三拾一捨のハードルがべらぼうに高いのかといわれるとそんなことはないので、近所の大会が三拾一捨しかないんだけど?ってあなたは思い切って三拾一捨に出てみましょう。詳しくは下に書きますが、現在の三拾一捨はそこまで参加障壁の高いレギュレーションではありません。

 各レギュレーションの特徴については以下にまとめました。出場する大会を選ぶ際に参考になれば幸いです。

 

(1)随時選択(試合ごとに使用する2柱を選ぶ)、通常選択(エントリー時に大会で使用する2柱を選択する)

  (特徴)

    ・2柱の組み合わせを1つでも使えれば大会に出られる

    ・メガミ間の相性が勝敗に影響しやすい

随時選択や通常選択は使い慣れた組み合わせが1つあれば出られるフォーマットです。マッチングによる有利不利が出やすいフォーマットと言われていますが、ゲームに慣れないプレイヤーにとってこれはプラスに働きます。マッチ運と少しの実力があれば、誰にも優勝のチャンスがあるからです。



(2)三拾一捨(エントリー時3柱を選択。各試合おいて、使用するメガミ2柱は相手に選んでもらう)

 (特徴)

  ・相手の使用できるメガミを選べるため、極端な相性差を抑え込める

  ・メガミ間やデッキ間の相性をよく知っている必要があるため、実力が出やすい


相手の使うデッキを決められるフォーマットです。自分にとって極端に不利となるメガミ1柱をBANして戦う必要がないため、相性差を軽減できるフォーマットであるといわれています。

以下を前提としたフォーマットであり、プレイヤーの実力が出やすいと言われています。

 ・自分の使用する可能性のある3つの組み合わせを全て使いこなせる

 ・自分の使用するデッキに対して有利な相手・不利な相手を理解できている

これらは熟練者にとって有利な要素なので、初心者向けのフォーマットではないように思えますが、シーズン6になり、完全戦の三拾一捨は初心者でもより参加しやすいフォーマットに移り変わりつつあると感じています。

三拾一捨がより初心者向けとなったと考える理由は、昔と比べて使用可能な組み合わせが膨大になったことが理由です。組合せが膨大になったおかげで戦略に一貫性のある(≒デッキの使い方が似ている)三柱を選びやすくなりました*。(3柱を工夫すればですが、)相手にBANされたために慣れ親しんだ戦略が取れなくなった!ということが起こりにくくなりました。

また、BANできることは初心者にも味方します。何をしてくるかよくわからないメガミや苦手意識を持っているメガミ1柱をBANできる安心感は組み合わせ(とりうる選択肢が膨大になった現在においては)とても大きいと思います。

私の友人は最近ふるよにの大会にでるようになったプレイヤーですが、三拾一捨の大会にもバンバン出ているし、結果を聞いている限りだと三拾一捨の勝率も通常選択と大差ないんじゃないかなぁと感じています。

はじめたばっかりだから三拾一捨はまだ早いかなぁと思っているそこのあなた、三拾一捨は思っている以上にハードル低いですよ。


*例えば、ヒミカ、オボロ、ハツミはどこの2柱をとってもレンジロックが仕掛けられます。ユリナ、サリヤ、ヤツハはどこをとっても大型攻撃切札と対応切札を両構えしながら近接ビートダウンができます。




7.その他の特殊ルール卓

ドラフトや大乱闘、アップルカットなど、上記以外の特殊大会も多く行われているのがふるよにの魅力です。総じて大会ルールがややこしくなるので、初参加の大会としてはあまり適していないと思いますが、大会参加に慣れてきたら、こういった大会に参加するのもおすすめです。いつものふるよにとは違った特別なゲーム体験ができるでしょう。






8.さいごに

 長々と書きましたが、私が言いたかったのは、

  「フリープレイを通せる程度にゲームに慣れていれば大会に参加できるので、どしどし参加してね!」

 ってことです。

 私のふるよに初プレイは(フリープレイではなく)大会でした。当時のtier1(騎爪)を持ち込み見事に全敗したのですが、それはそれで楽しかったと記憶しています。そのときは相手が使用するすべてのカードを覚えてはいませんでしたが、それでも何とかなりました。

 経験談であるからこそ言えます。大会参加は簡単です。気軽に、参加しましょう!

 私は一プレイヤーとして、新しい対戦相手を常に歓迎いたします。











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2020年12月8日火曜日

電子版のサリヤを使う上で気をつけたいこと

電源版にサリヤがきましたね!サリヤ使いとしてはめっちゃうれしいです!ありがとうSENKIくん!

昨日、サリヤを一通り使ってみた感じ、目立ったバグもなくするする動いてとても感動しました。サリヤを実装したいうことは間合の同期ずれが改善された可能性が高く、この点にも注目ですね!

さて、この記事はサリヤを電源版から始めて触る人向けに書いたものです。

サリヤの出来が良いが故に、初めて使う人にとっては、「この挙動は何?」「バグでは?」みたいな処理が行われることがあります。でも残念ながら仕様なんです。

この記事ではサリヤの誤解されやすい処理と気をつけるべきポイントについて纏めましたのでどうぞ見ていってくださいな。


なお、この記事のカード画像はすべて以下素材を使用しています。
  使用素材: ふるよにコモンズ BakaFire, TOKIAME
  URL: https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html





1.まずはじめにサリヤの使い方を

このページは、電子版のサリヤを使う上で注意してほしいことに特化して記事を書きました。サリヤのルールに関しては最低限理解している相手に向けて書いています。サリヤについて全く分からない方はまず以下の動画でサリヤの特徴について確認するとよいでしょう。

【ふるよに】0からわかるクルル・サリヤ紹介


また、単に有力なデッキが知りたいという目的であれば他のプレイヤーの記事がありますので、そちらを確認されるとよいでしょう。

サリヤと仲良くなるために(東風谷の知見置き場)

【ふるよに】総額1100円で電子版サリヤを遊び倒す(東風谷の知見置き場)

気迫溢れる決闘を-ふるよに構築記事 刀騎-(えりんのふるよにメモ)

【電源版攻略】笑顔鎚騎徹底解説!キミも明日から笑顔の使徒!(へくとぱ雑文投棄所)




2.造花結晶の位置と燃料

注意すべきことをお話する前に、まずはサリヤの特徴である造花結晶についてお話させてください。



サリヤを宿したプレイヤーは造花結晶を5つ持っています。

造花結晶はサリヤカードに使用する燃料のようなリソースです。

造花結晶は3つのいずれかの領域に存在します。


マシン:使用可能な状態の造花結晶(燃料)です。ゲーム開始時には5つの造花結晶全てがここにあります。電源版でサリヤを宿した場合は画面左下にマシンにある造花結晶の数が表示されます。以後の文章で単に「燃料」と記述していれば、ここにある造花結晶のことだと思ってください。

間合:騎動前身や騎動後退によってマシンの造花結晶がここに移動します。電源版では色の明暗で前後の区別を、色合いの違いで自分のか相手のかを区別できるようになってます。色弱には少し厳しい色合いですが現在の間合は数値で表示もされるので問題にはならないと思います。

燃焼済:電源版で、確認できない値です。自分の造花結晶の総数は常に5つなので、マシンと間合にある造花結晶を数えて、足りない分は燃焼済にあると思ってください。燃焼済の造花結晶はOmega Burst で参照するので、結構大切です。


これを踏まえた上で、サリヤを宿すさいの気を付けたいポイントについて触れていきます。




3.そのいち:Omega Burstを不発にさせない

まず、OmegaBurst のテキストを見てみましょう。

このカードは燃料(造花結晶)の残量が少ないほど、打ち消せる範囲が広がるカードです。適切に燃料を減らすことで、あの月影落ですら打ち消せるカードです。すごい!

一方で、燃料管理を誤ると、消したいカードが消せない紙切れにもなりえます。

このカードは「マシン」にある残量を参照するのではなく、「燃焼済」の造花結晶数を参照する点には注意が必要です。


ありがちな失敗例を以下に挙げます。

マシンの残量が2、燃焼済が3でターンをもらいました。あなたはBurningSteamを使用して騎動前進を選択し、ターンを終了しました。返しのターンで相手が月影落を使用してきたため、OmegaBurstを使用しましたが月影落は打ち消されず、そのまま負けてしまいました。

相手が月影落を使用した状態での造花結晶はマシンに1つ、間合に1つ、燃焼済は3つなので、オーラダメージが4である月影落は打ち消せないのです。燃焼済の結晶数を数える際に、間合にある造花結晶は頭から抜けがちです。OmegaBurstは相手の強力なリーサル手段を潰す目的で採用されるカードなので、OmegaBurstの不発は即敗北につながります。

騎動による燃料消費はすぐに燃焼済に移動しないことを頭に入れ、計画的に燃料を燃焼させることが大切なのです。

また、「燃焼」はただちに燃料を燃焼済にできるため、OmegaBurstを奇襲的に構えるのに適したカードです。もちろん、使い過ぎは禁物なのですが……。この辺は次に述べます。




4.そのに:「燃焼」はコスト

カードに燃焼と書かれているものは、カード使用時に必要なコストです。マシンにある造花結晶を1つ使用済に移動させることで初めてそのカードが使用できます。

マシンにある造花結晶が0の状態とは、ShieldCharge、WavingEdge、SteamCannonが使用できない状態です。

燃料がなくなってデッキが使えないカードばかりになってしまった!とならないように、燃焼を持つカードはほぼほぼにするか、燃料回復手段を別途用意する必要があるわけです。




5.そのさん:行動カードや基本動作を不発にしないように

 ふるよにおいて、カード使用に追加コストを求めるカードはとても少ないです。切札は使用コストとしてフレアを求めますが、それ以外のカードのほとんどにカード使用の追加コストはありません。間合が適正であれば攻撃カードは使用できますし、行動カードに至ってはあらゆる間合で使用できてしまいます。

 電子版ではこれが非常に厄介です。そのカードが何もしないタイミングでも使えてしまうからです。基本セットのカードプールでいうと、間合4以上での跳ね兎や、連火を満たさないヴァーミリオンフィールド、間合2での律動孤撃の使用などがこれにあたります。

 サリヤは特定の状況で効果を発揮するというテキストが多いため、意図せぬ空打ちをやってしまう危険性が非常に高いため、注意が必要です。


(1) Turbo Switch、Waving Edge

 燃料が1個でも使用できます。カードは使用コストが支払われたのちにカード効果が解決されるため、燃料1個で使用した場合は騎動を行うタイミングで燃料が残っていません。その結果、騎動による間合移動はおこなわれません。

燃料1でこれらのカードを使用すると、Alpha Edgeが再起しなかったり、Turbo Switchが燃料を燃やすだけのカードになるため、要注意です。


(2) Julia's BlackBox

 燃料が0の状態で使用すると変形できるカードですが、実は燃料が残っていても使用できます。その効果はカードテキストに記載の通りです。結果としてフレアを2つとターン1つを捨てることになります。


(3) Roaring 

 書かれているコストは「支払ってもよい」なので、どちらも支払わないことを選べます。つまり、燃料が1以下の状態で集中力が1以下で使用すると(どちらも選べないため)何も起こりません。



(4) Beta-Edge

 発生する攻撃の適正間合以外でも使用できます。そのときは攻撃が飛びません。



(5) Delta-Wing

 間合8以上でも使えます。そのときには何も起こりません。





(6) Gamma-Ray

 相手の山札が0枚でも使えます。そのときは何も起こりません。



(7) Omega Burst

燃焼済の状態によっては打ち消せない攻撃があることについては前節で述べた通りです。要注意です。

また、このカードには打消以外の用途があることは覚えておきましょう。自分のターンに燃料回復のためだけに使用することはたまにあります。




6.さいごに

最後までよんでいただきありがとうございました。

電子版のサリヤの出来はとてもよいのでこれを機にサリヤに触ってほしいです。

サリヤは燃料を使ったダイナミックな強い動きが魅力的なメガミです。一方で効果発生に制約のついたカードが多いため、雑に使うと効果が不発になってしまうカードがたくさんあります。

電源版に「待った」はありません。バイクを事故らせて敗北しないように、カード使用時には細心の注意を払いたいものです。



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2020年11月27日金曜日

初めて使う刀面、綺麗に回る刀面。

 今日の大会で刀面鏡で勝ちました。


こいつはほぼほぼ刀面返ってくる程度に刀面がボトムで私は何一つ信頼していない3柱です。


抜き方さえ知ってれば、刀面を抜ける組み合わせは多分そこそこいます。


だから刀面をS6大会に持ち込んだのは初めてでした。でも思いの外完璧に回せたし、だから勝てたのには正直驚きました。


じゃあなんで回せたのかって考えると、こいつを倒すことをずっと考えてたからじゃないかってことに思い至りました。


倒すべき相手の弱点を知ろうとした結果、倒すべき相手で勝てるようになってしまうというのは何だか面白いなぁと思いました。



2020年11月24日火曜日

頭の中のゲーム盤

将棋の強いプレイヤーに頭の中に将棋盤があるらしい。その形態は人により様々であるが、場合によっては

では、ボードゲーマーの場合はどうなのか?ある程度はあるんじゃないかなぁと思う。

私は決して強いボドゲプレイヤーではないが、必要に迫られて盤を用意するようにしている。単純に視力の問題で、一々盤面を確認してプレイすることが億劫なのである。
私の場合は、ゲーム進行に重要だと思われるバラメータのみに絞って、盤面を作るようにしている。当然、検討できる範囲が限られるものの、リソース計算をそこそこ高速にやってくれるのでとても便利である。

もちろん、万能ではない。
たまに同期ズレやメモリが揮発するので、大会場面で致命的なプレミを犯すことがある。
また、頭の盤面に集中し過ぎると、自分の番が来たことに気づかなかったりする。

欠陥目立つ盤面だけど、頭の中での盤面検討はとても楽しいので、これからも思考の盤面に潜り続けるのだと思う。
皆様方へ、私が深く潜って戻ってきてなさそうな時はどうぞ呼び戻してやってください。呼ばれれば戻ってくるはずです。




2020年10月24日土曜日

メガミドラフト会議大会 レポート

 1.この記事について

この記事は、「メガミドラフト会議大会」のレポートです。いつもと違う大会ということで、主催目線からのレポート記事を上げます。




2.メガミドラフト会議大会について

メガミドラフト会議大会とは、ドラフト会議方式で大会で使用するメガミを決定する形式です。ドラフト会議の手順に関しては以下をご確認ください(twipla抜き出しまま)。参加者はドラフトにて第三位まで指名を行い、獲得したメガミ3柱で三拾一捨大会(全3回戦)を行うことになります。




・ドラフト会議の手順
(1) 各プレイヤーは自身が大会で使用したいメガミ1柱を選びジャッジに提出します。(アナザー版がいるメガミはどれを使用するのかまで明記してください。)
(2)選んだメガミが他のプレイヤーと被らなかった場合、そのプレイヤーは選んだメガミを大会で使用します。
(3) 選んだメガミが他のプレイヤーと重複した場合は、抽選によってそのメガミを使用できる1名を決めます。
(4) 抽選に漏れたプレイヤーは、まだ指名されていないメガミの中から大会で使用したいメガミ1柱を選び、ジャッジに提出します。この後全員が使用するメガミ1柱が決まるまで(2)から(4)の手順を繰り返します。
(5)大会で使用する2柱目を同様の方法で決定します。この際、すでに誰かに選ばれたメガミは選べません。
(6)大会で使用する3柱目を同様の方法で決定します。この際、すでに誰かに選ばれたメガミは選べません。

注:原則、自分がカードを持ち込んだメガミに限って指名できます。3柱が決まる前に、持ち込んだメガミ全てが選択できなくなった場合に限り、他のメガミを選択できます。この時はジャッジに手持ちが尽きた旨を報告してください。
注1:オリジンとアナザーは別のメガミとして扱います。いずれかが既に使用されていたとしても、他のバージョンは使用希望を出せます。
 例:誰かがすでにホノカアナザー(勾玉)を使用することが決まっていても、ホノカオリジン(旗)を使用できます。
注2:選択する3柱が完全戦三拾一捨のフォーマットとして成立していなければなりません。
 例:ユリナアナザー(古刀)を使用することが決まったプレイヤーは、以後ユリナオリジン(刀)を使用するメガミとして提出できない。
 例:Aが全体禁止である場合、Aを使用するメガミとして提出できない。
 例:A-Bという組み合わせが禁止である場合、A使用することが決まったプレイヤーは、以後の選択でBを使用するメガミとして提出できない。



このルール自体は私自身が考案したものではありません。有名な方のブログ記事で見かけたルールでだったと思います。記事を見かけた当時からいずれやってみたいルールだと思っていました。しかし、当時は選ぶことのできるメガミ数が少なかったため、大会開催を見送っていました。

しかし時はシーズン6、使用できるメガミは36柱(アナザー含)に増えました。8人大会で各々が3柱ずつ選んだとしても12柱が余る計算です。これくらいのメガミの選択肢があれば、ドラフトした結果、どのミコトもそこそこの3柱を握れるだろうと思い、大会を開くことにしました。




3.当日受付とルール確認

当日は8人参加の満員御礼で大会が開けました。参加いただいた方、ありがとうございます。この大会は大人数で競り合うからこそ楽しいルールであると思っていたので、まずは8人全員がそろったことに安堵しました。

大会でははじめてのレギュレーションなので、ルール確認を一通り行いました。そのあと、ジャッジ判断でドラフト会議時における追加ルールを告知しました。


<<追加ルール>>

現在より、一切の「談合」を禁止する

・自身が指名するメガミをあらかじめ他者に伝える行為や、参加者同士の意思疎通によって指名するメガミを調整・誘導する行為を「談合」とみなす。

・談合を行ったプレイヤーは審判から「警告」もしくは「罰則」を与えられる。

・談合による罰則の重さは、「違反者は、徒神サイネを宿す」程度である。


実際のドラフト会議において、投票前の交渉や相手チームの動向調査は醍醐味の一つだと思います。しかしこれはメガミドラフト会議です。参加者は紙をしばきにきたのであって、ディプロマシーをしに来たわけではないはないはずです。あと交渉していると大会が時間内に終わらない。

そういうわけで、交渉禁止でのドラフト会議としましたが、これは良い方向に働いたと思います。沢山のバッティングが発生し、ドラフト会場は大いに盛り上がりました(人がバッティングして苦しむ様を外野として眺めるのはとても楽しかったのです)。




4.ドラフト会議

「第1柱選択希望メガミ

……kaseki……『勾玉』!」

「ちゃっぴー…‥『勾玉』!!」

しいは……『勾玉』!!!」


ドラフト会議は初回から3人がホノカアナザーへのラブコールを送る激しい展開となりました。

この中から勾玉を獲得できるのは当然一人。指名が被った場合は、くじ引きにより獲得者を決定します。抽選に利用するのはもちろん……


▲封筒ですよっ!



本家ドラフト会議をリスペクトした封筒くじ引きです。くじ引き参加者が会議室後ろにあるスペースに集まり、祈りを捧げながら封筒を引いていきます。そして、皆が見守る中同時にオープン。


▲(多分勾玉のときの写真じゃないんですが)抽選時の雰囲気は大体こんな感じ。

このとき、抽選を制したのはkasekiさん。他は残念ながら外れ1位の希望に回ります。なんやかんやでバチバチに被る指名と繰り返される抽選。通算7回の抽選を行う大荒れのドラフト会議となりました。


名前1-11-21-32-12-23-13-2
ちゃっぴー(玉)---
えめらいむ(刀)(古)--
すらー--(騎)-
kaseki---(嵐)
アクア244(面)---
しいは(玉)-(橇)-
SG---(嵐)
あかさき----

▲ドラフトピック譜。合計7回の抽選が発生し、会場は大いに盛り上がりました。7




5.三拾一捨大会

ドラフトに45分以上かかってしまい時刻は既に8時過ぎ。会場が11時までなので、急ぎ足でマッチングを行い桜花決闘を始めます。ここからはただの桜花決闘といえばそれはそうなのですが、ドラフトでとった以上、完全ミラーはもちろん、ハーフミラーすら発生しません。非常にバラエティ豊かなマッチアップがなされました。個人的に心に留まったトピックを挙げるとするなら、

 ・S4最強の一角「古忍傘」vs新時代のレンジロック「棹機嵐」

 ・八重桜vs無窮梳流し、クロック早いのはどちらか!?

 ・霜の茨蝕みの塵、「3/1」!

な感じです。ルールに従った普通のふるよにのはずなんですが、普段の大会では見かけないマッチアップばかりで非常に新鮮味を感じました。


決勝は第一ピックで2回も抽選負けするも勝ちを積み重ねてきた、えめらいむさん(戦社(爪))と平成の王者「古忍傘」を完封して勝ち上がったアクア244さん(棹嵐(機))の対戦になりました。

戦社がひらりおりの継続的打点で削りきる前に棹嵐がワンショット可能な盤面を構築できるかという展開になりましたが、戦社のクロック速度が勝り、ゲームを決めました。えめらいむさん、優勝おめでとうございます。





6.試合結果

今回の大会の結果は以下のようになりました。(同一勝数はオポ含めて順位付けをしています。


1位:戦爪社(被Ban:戦-戦-爪、ドラフト1-1x、1-2x)

2位:棹機嵐(被Ban:機-機-機、ドラフト1-1x)

3位:古忍傘(被Ban:古-傘-古、ドラフト1-1x)

4位:鏡兜恐(被Ban:鏡-鏡-鏡、ドラフト1-1x)

5位:書橇塵(被Ban:橇-書-書)

6位:玉銃鎌(被Ban:銃-鎌-玉、ドラフト3-1x)

7位:面騎旗(被Ban:面-面-面、ドラフト3-1x)

8位:刀扇薙(被Ban:刀-刀-刀、ドラフト2-1x)


また、第一柱選択希望メガミのBAN率は16/24(67%)、第二柱選択希望メガミのBAN率は6/24(25%)、第三柱選択希望メガミのBAN率は2/24(8%)でした。

第一柱のBAN率が2/3程度になるのは想定内で、多すぎず少なすぎずでよかったなと思っています。

また、上位勢はBANされているメガミが散っていたり、第一柱選択希望メガミをBANされていなかったりと、第一柱のメガミを安易にBANさせないような3柱が構築できているように感じます。(三捨一捨を採用している以上、それはそうなんですが、)三柱単位で強い組み合わせが作れるように二柱目、三柱目を選んでいくことが、このルールのポイントなのかもしれませんね。





7.主催としての知見

このフォーマットを一度回した上での主催目線での振り返り・反省点を箇条書きでまとめておきます。同じルールで主催をすることになった方の参考になれば幸いです。


 ・Twiplaに決闘時間40分って書いたけど正しくは43分だった(メガミ選択3分が抜けてる)ので次立てるときは要訂正

 ・ドラフト会議に必要な時間は50分~60分程度。詰めればもう少し短くできるが、このゲームの一番オイシイところなのでゆっくりと味わった方がいいと思う。

 ・談合禁止は良いルール。これのおかげで参加者に長考されることなく希望メガミを提出してもらえる。また、希望メガミのバッティングが生じるため、ドラフト会議が盛り上がる。

 ・ドラフト会議中はとても忙しい。1人で回すのは少し厳しめ。サポートがいるなら2人で回した方がよい。ドラフト会議中に他の事(併催大会の時間管理とか)はまずできない。

 ・封筒はあったほうがよい小道具。ドラフト会議感が出る。

 ・抽選後、クジと封筒は分けた状態で返却してもらった方がよい。(次の抽選時に封筒にクジを2つ仕込んでしまう失敗を防げる)

 ・用意するものリスト

   ・封筒 5枚くらい (抽選用)

   ・封筒の中に入れるクジ(提出用紙と同じサイズだと提出用紙と紛れやすいので注意)

   ・選択希望メガミ提出用の紙 5枚×人数+αくらい。(抽選多いと紙不足になる)

   ・ホワイトボード+マーカー(参加者が既に選択したメガミを共有するために使用)

   ・ピック譜記録用の紙(あると後からニヤニヤできて楽しい)



8 さいごに

ドラフト会議大会、とても楽しかったです。またやりたい。

ドラフト会議自体の楽しさはもちろんのこと、そのあとの決闘も大会では鉢合わせすることのない対面であることが多く、新しい発見も多くありました。


超絶おススメのフォーマットです。人数に制約があるのがネックですが(4人開催だと多分盛り上がらない)、めちゃくちゃ面白いので、機会あれば是非遊んでくださいな!




2020年9月5日土曜日

季節戦 2020春の陣に関する自戦記

普段はカジュアルプレイヤーとしてふるよにを遊んでいる結城ではありますが、今回少しだけ真面目に検討して季節戦春の陣に取り組みました。結果は1回戦負けという残念なものではありましたが、季節戦へ取り組む過程は非常に楽しく、ふるよにの面白さを再確認できました。
この記事では、3月から現在9月にかけて、私が季節戦にどう取り組んできたかということについて、思い出しながら書いていきたいと思います。

<<ちゅうい>>
この記事の構築は最強構築ではございません。穴だらけです。私の中での検討結果ではございますが、所詮は1回戦負けしたプレイヤーの記録です。
構築記事ではなく、カジュアルプレイヤーが七転八倒しながら刀毒の可能性を模索した記録としておたのしみいただければ幸いです。


1.はじまりの季節戦

季節戦(2020春)は基本セット4柱+ウツロ・シンラ・チカゲの中から2柱を選び宿すことができるフォーマットです。プロモーション集中力のユリナがとてもほしかったため、いずれは大会に出たいとは思っていたのですが、私の知識はサリヤ周りに寄っているため、丸腰で挑んでもどうしようもないだろうなぁと思っていました。仕事自体がばたついていたということもあり、シーズンが始まったころはあまり真面目に検討はしていませんでした。



2.取り組み始めるは3月頃。

銃鎌や刀毒が強いと言われていた時代です。この頃刀鎌はまだあんまり観測されてなかったように思います。仕事が少し落ち着いてきたということもあり、季節戦参戦を決意します。
季節戦7柱のうちまともに使えるメガミはないので、素直にtier1を握ることに。
銃を使うのは苦手(バックステップを底に沈めるのが得意なため)なので、刀毒を使用する前提で検討を始めることにしました。初めて刀毒を宿して対戦したのは3月の交流祭、刀毒ミラーの検討戦でした。

この時の構築は

斬、一閃、柄打ち、居合、飛苦無、遁術、毒霧
月影落、叛旗の纏毒、流転の霞毒

でした。お相手の構築は上記の毒霧が毒針に変わっていただけで、殆ど構成は同じ。初めて握った刀毒で、構築やプレイングには相当拙さはあったと思いますが、それでも刀毒が持つパワーに驚きました。この時は以下の知見を得て、翌日の大会に挑むことになります。
・ダストはない。桜花結晶を奪い合い、10フレア貯まると大体勝ってる。
・十分なフレアがある状態で手札が多いと安定して高い(ライフ6点以上)のリーサル打点が出せるようになるため、相手の手札を毒で埋めることが重要。
・弛緩毒、幻覚毒が飲み辛く、ゲーム中盤以降は手札を持ち越すことが困難。そのためしゃがみ札としての全力札採用はあまり有効に機能しない。

この知見を用いて組んだ対ミラーデッキが、以前の記事で紹介した構築です。このデッキは刀毒初心者でも扱いやすく、刀毒プレイ歴わずか2日の私を優勝へと導いてくれました。
大会にて、対ミラーの対戦相手は皆圧気を採用していました。確かにダストが枯れた状態では即破棄の圧気始動の方がリーサル出力が安定しそうなのでうまく回せるなら採用しても良いなと思っていました。
一方で、欲しかったユリナ集中力が手に入り、物欲が満たされてしまったので、ここで私の検討は一度ストップし、季節戦からは遠のくことになります。




3.なんとキラカードが賞品に追加されるぞ!

時は過ぎ7月、新しいプロモが大会賞品になると告知がなされます。そうか、季節戦にでねばならぬのか。この頃には刀鎌もよく見かけるようになっていたと思いますが、3月の経験値を活かすために刀毒にて季節戦へ飛び込みます。
刀鎌も使ったことがないのでよくわからない。そんな中で出たオンラインの季節戦は刀鎌の強さを教え込まれ、どうしたもんかなぁと悩んでいました。

転換1:主催大会にて

このころはようやくコロナも落ち着いてきて、主催大会が開けるようになりました。私は、神奈川の桜花決闘宮司の一人として、どうしても桜花決闘大会が開きたかったので、季節戦大会を開くことにしました。大会は神奈川らしく、多様なメガミが宿され、決闘が行われておりました。
主審である私が決闘することはないのですが、決闘を見ることで得られる学びもあります。とりわけ、圧気貼り方は非常に勉強になりました。

転換2:電源版対戦にて

私自身はこのころまで、先に呪文(10フレア叛旗流転月)を落とせば勝てるくらいの気持ちでいたのですが、刀毒はそんなに簡単なものではありませんでした。刀毒、特にミラーマッチにおいてそんなに打点がでないのです。
それに気づいたのは電源版の対戦でした。刀毒ミラーで私は月影のフレアを溜めるためにライフ受けを多く、相手はオーラ受け主体でゲームが進みます。もりもり付くライフ差とフレア差。ライフ差が3点~4点になったあたりで私は気づきます。「これ斬と月影をライフに通しても勝てないやん」と。こんな中では柄打ちも一閃も当然ライフに通ることはなく、そのまま負けてしまったのです。
この敗戦から、ライフを守ることの重要性を見直して戦略を組みなおすことになります。

そして8月の季節戦オンライン8人大会

いくつかの幸運が重なり、私はこの大会で優勝できました。決勝戦の刀鎌戦で使ったデッキはこんな感じでした。

斬、柄打ち、居合、圧気、飛苦無、遁術、毒霧
月影落、叛旗の纏毒、浦波嵐

リソースの削りあいと最低限のリーサル打点を確保することを重視して組みました。2間合で収束する前提で、リソース剥奪とリーサル打点上昇に寄与しない一閃をデッキから抜いたところが工夫したところです。空いた枠に2間合での打点確保を意識して居合を差し込んでいます。この時は、後手を引けたりなんやかんやでギリギリ勝利することができました。大枠の方向性わ悪くないと感じる一方で、この形だと打点不足で負けてしまうことも少なくないだろうなとも感じました。




5.そして季節戦当日

刀毒・刀鎌が小規模大会で実績を残す中、刀鎌や銃鎌がメタの上位に食い込むのではないかという思いがありました。刀薙はフェアゲームな故、刀毒微不利の構築じゃんけんだと思っていました。しかし銃鎌が厳しい。大会前に銃鎌の検討をしたんですが、あまりの火力にびっくりしました。ユリナオリジンは浦波嵐が1巡目の連撃に間に合うため、毒送りながら1巡目のダメージを最小限に抑えれば勝ってるやろう。くらいの気持ちでした。しかしそんなことはなかった。銃鎌は暴力の化身でした。
今更新しい検討を始める余裕もないので、銃鎌を引いたら負ける覚悟をするということにします。



そして悲しいかな、1回戦から銃鎌と当たってしまいます。日ごろの行いがわるかったのでしょう。
まともにやって勝てる相手ではないのと判断して、ワンチャンスの頓死筋を狙い、以下の構築で挑みます。

斬・圧気・飛苦無・毒針・毒霧・抜き足・泥濘
滅灯毒・浮舟宿・生きる道

虚偽やクリゼロを入れられる相手に何を考えているのかという構築ですが、勝負構築ということでぶっこみます。

このぶっこみを採用した理由は、

斬・一閃・飛苦無・毒針・抜き足・毒霧・遁術
浦波嵐・叛旗の纏毒・月影落

の構築を持って行った際に

シュート・マグナム・ラピッド・バックドラフト・バックステップ・円月・黒き波動
レッドバレット・スカーレットイマジン・ヴァーミリオンフィールド

の構築に対して(私の頭では)勝てる方法を見いだせなかったのです。一方で、赤札を多少抑えた構築(虚偽や翅入り)は上記構築に対して1巡目で浦波嵐、2巡目で叛旗を吐けば2ショットで10点取れない可能性がある(といいな)と感じていました。銃鎌側は2ショットで落とせないとそれすなわち月影が落ちるということなので、2ショットの確実性を重視して(2巡目の浦波と道にしか役割のない)虚偽を採用しないことは十分に期待できると考えていました。
なお、銃鎌は4回避けるつもり(当たったら負けるつもり)でそこまで深い検討をしてはいなかったので、上記リーサル計算が正確である自信はありません。
(実際、大会ではテトまるさんが銃鎌を刀毒で3回抜いているので、フェアゲームを仕掛けても刀毒側が勝つ方法はあったと思われます。このあたりは結果的に検討不足であった部分だと感じます。)

実際の対戦では相手が虚偽入り構築だったため、いいところ無しで負けました。結果だけ見ると構築地点で負けが確定している対戦ではありましたが、準備をした結果持ち込んだ10枚ではあるので後悔はありません。

対戦ありがとうございました。お疲れさまでした!私の夏は1回戦で終わったよ!



6.で、季節戦ってどうよ?

とても面白いフォーマットでした。

第一に、普段触れないメガミを触れるという経験が面白かったです。私はサリヤを信奉するミコトなので、フリープレイでも半分くらいはサリヤを使っています。しかしながら、季節戦ではサリヤは使えないので、今まで握ったことない組み合わせにチャレンジすることになりました。新しい組み合わせでは、いままでにはなかったコンボや立ち回りを求められ、今まで見たことのない盤面が構築されます。それが単純に新鮮で、面白かったです。

第二に、検討すること自体がとても面白かったです。私のようなカジュアルよりのプレイヤーでもそこそこ検討できる程度にはカードプールが狭いため、想定マッチを絞り込んでそこそこの検討ができます。検討を進めるたびに構築がゆがみ、最強だと思っていたカードがデッキから抜け、よくわからないカードが投入される様はまさしくカオス。「良い勝負をすること」ではなく「勝つ確率を最大限に高めること」を目標に置いた検討はここまで色々なカードが飛び出てきて、選択肢に入りうるのかと驚きました。

第三に、自分が上達していくことがとても面白かったです。練習を進めるにつれ、初期の構築ではデッキ回しを安定化させるために入れていたカードが抜けていったり、相手の構築を読み切って不確定の盤面からリーサルを取れるようになっていきました。まっさらな状態から始める分上達をより感じられるフォーマットであったと思います。

季節戦は初心にかえり、ふるよにを楽しめるとても良いフォーマットでした。来週、新弾発売に合わせて秋フォーマットも発表されるのでしょう。どのメガミが決闘の場に選ばれるのかはまだわかりませんが、また初心にかえり、ふるよにを勉強していきたいと思います。

対戦感謝!検討に付き合ってくれた方、ありがとうございました!
来シーズンも対戦よろしくおねがいします!


2020年8月2日日曜日

レポート 第4回 菊名ふるよに会

8月1日 菊名にてふるよに大会とフリープレイ会を開催いたしました。
参加人数は4人でした。朝早くからの開催ではありましたが、大会成立してよかったです。ご参加ありがとうございました。


1.大会レポート

季節戦通常選択、全2回戦の大会が行われました。
決勝戦はユリナ/チカゲ(刀毒)を宿すSGさんとユリナ/ウツロ(刀鎌)を宿す五月の缶バッジさんの対戦でした。
SGさんは新幕シーズン3終わりくらいからミコトになった比較的新しいプレイヤーですが、縁杯(40人規模の非公式ネット大会)で優勝しているなど実績がある実力者です。
一方五月の缶バッジさんは、ユキヒを信奉し、傘の扱いを得意としているミコトです。ユキヒは季節戦で宿すことはできませんが、この日のために、刀鎌ミラーや刀毒vs刀鎌などの想定マッチの準備をしてきたとのこと。なお、その名の通り、某マンガ*の五女押しとのこと。

決闘は、序盤からお互いが自分のライフ守る守備的な展開になりました。お互いが相手の必殺の一撃をケアしながらもじりじりとした展開が続き、緩やかにお互いのライフがへっていきます。
そんな中動いたのはSGさんでした。次の自分のターンは回ってこないと判断し、浦波嵐のケアを切って攻撃を断行したのです。しかしながら浦波嵐を切札に採用していた五月の缶バッジさんは、虚偽・浦波嵐で連撃を捌き切り、返しのターンにSGさんのライフを取り切りました。
優勝は五月の缶バッジさんとなりました。初ユリナプロモとのこと。おめでとうございます。

*五等分の花嫁 Wikipedia








2.フリープレイ会

フリープレイ会ではユリナ/ウツロミラーに関する検討などが行われていました。
また、ボルカルス・TRAINSというボードゲームがたちました。
 





3.そのほか

感染症の情勢が思わしくないので、会場でも感染防止対策の取り組みをしていました。
会場は通常16人定員の部屋を9人定員として使用しています。
また、会場からの要請で、常時換気を行った状態で運営いたしました。室内の気温が少し高かったと思いますが、ご協力いただき、ありがとうございました。
また、クラスター対策のための名簿作成にご協力いただきありがとうございました。
菊名のプレイ会は実に半年くらいぶりの開催でした。久しぶりにプレイ会ができたことが個人的には非常にうれしかったです。まだまだ今後の状況は不透明なところではございますが、今後も様子を見ながら会は開きたいなぁと思っています。


4.次回予告

8月中に日の出ているうちに終わるようなお気楽交流祭を開きたいなと思っていて、日程・会場を調整しているところです。開催できる見込みになれば、twiplaやこのブログで告知いたします。


2020年6月3日水曜日

オフ会イベント再開に向けて個人情報の管理が必要になる話

※本記事は執筆地点(6/3)に私が調べた限りの情報に基づいて記述しています。感染症への対応は日々変化します。また、具体的な対応は地域ごとに異なります。この情報はあくまで参考程度にとどめ、必要なときにご自身で集めた情報を基に判断することを強く推奨します。

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長い自粛期間が明け、社会は少しずつ動き始めています。私も、ゲーム会(オフ会)をいつでも開ける状態にするためすこしずつ準備を始めることにしました。
ゲーム会は公民館などの公的施設を借りて企画しているため、現状で近所の会館が使えるかどうかを調べてみました。どうやら7月以降であれば、制限付きで利用ができるみたいです。

利用させていただいている施設の運用体制
・部屋は通常の定員より大幅に少ない人数で使用し、換気を行う
・参加者はマスク着用などの感染症対策を行う
・会議室を借りた責任者は参加者の氏名・連絡先を書いた名簿を作成する。公的機関(保健所など)から名簿の提出を求められた場合は協力する

上の2項目はコスト面を気にしなければ対応できるだろうと思いましたが、3項の個人情報の取得はオフ会イベント主催者にとって少し面倒な課題であるように感じました。

ネットのつながりからできたコミュニティにとって氏名を記載してもらう、それを受け取るという行為は相当重たいと感じました。
わざわざハンドルネーム(HN)使って伏せてる情報なわけですから、教えたいわけはないし、主催者も参加者の氏名を知りたいとは思いません。オフ会は氏名を伏せているからこそ、仕事など、生活に必須なコミュニティから解放され、趣味の楽しむことができると私は考えています。

とはいえ、名簿作成の要請を断るという選択肢はありません。名簿で集めた個人情報はもしもの時にクラスター対策として役立つかもしれないのですから。名簿は参加者やそのご家族の命を守る道具になりうるのです。



主催者が可能な限り参加者の氏名を知ることなく名簿を作成するにはどうすればいいのかなということを考えた上で、以下のようなフォーマットを作りました。




このフォーマットの狙いは、
・イベント参加者に目的を理解した上で名簿作成に協力してもらうこと
・名簿を回して書くのではなく、1人1枚記入することで、名簿作成時の個人情報拡散を防ぐ
・イベント主催者が参加者の氏名を知ることなく名簿を回収できる
ことにあります。(氏名を隠すためには着脱可能なシールhttps://www.askul.co.jp/m/01-0102-0102001/を利用することを検討しています)

勢いで作った部分も割とあるので、これからゆっくり推敲するつもり。
アイデア、意見があれば、コメント欄などでご連絡いただけると嬉しいです。

covid-19と共生する社会において、イベントはどう運用すべきかということを6月の間はじっくりと考えたいと思います。