2020年9月5日土曜日

季節戦 2020春の陣に関する自戦記

普段はカジュアルプレイヤーとしてふるよにを遊んでいる結城ではありますが、今回少しだけ真面目に検討して季節戦春の陣に取り組みました。結果は1回戦負けという残念なものではありましたが、季節戦へ取り組む過程は非常に楽しく、ふるよにの面白さを再確認できました。
この記事では、3月から現在9月にかけて、私が季節戦にどう取り組んできたかということについて、思い出しながら書いていきたいと思います。

<<ちゅうい>>
この記事の構築は最強構築ではございません。穴だらけです。私の中での検討結果ではございますが、所詮は1回戦負けしたプレイヤーの記録です。
構築記事ではなく、カジュアルプレイヤーが七転八倒しながら刀毒の可能性を模索した記録としておたのしみいただければ幸いです。


1.はじまりの季節戦

季節戦(2020春)は基本セット4柱+ウツロ・シンラ・チカゲの中から2柱を選び宿すことができるフォーマットです。プロモーション集中力のユリナがとてもほしかったため、いずれは大会に出たいとは思っていたのですが、私の知識はサリヤ周りに寄っているため、丸腰で挑んでもどうしようもないだろうなぁと思っていました。仕事自体がばたついていたということもあり、シーズンが始まったころはあまり真面目に検討はしていませんでした。



2.取り組み始めるは3月頃。

銃鎌や刀毒が強いと言われていた時代です。この頃刀鎌はまだあんまり観測されてなかったように思います。仕事が少し落ち着いてきたということもあり、季節戦参戦を決意します。
季節戦7柱のうちまともに使えるメガミはないので、素直にtier1を握ることに。
銃を使うのは苦手(バックステップを底に沈めるのが得意なため)なので、刀毒を使用する前提で検討を始めることにしました。初めて刀毒を宿して対戦したのは3月の交流祭、刀毒ミラーの検討戦でした。

この時の構築は

斬、一閃、柄打ち、居合、飛苦無、遁術、毒霧
月影落、叛旗の纏毒、流転の霞毒

でした。お相手の構築は上記の毒霧が毒針に変わっていただけで、殆ど構成は同じ。初めて握った刀毒で、構築やプレイングには相当拙さはあったと思いますが、それでも刀毒が持つパワーに驚きました。この時は以下の知見を得て、翌日の大会に挑むことになります。
・ダストはない。桜花結晶を奪い合い、10フレア貯まると大体勝ってる。
・十分なフレアがある状態で手札が多いと安定して高い(ライフ6点以上)のリーサル打点が出せるようになるため、相手の手札を毒で埋めることが重要。
・弛緩毒、幻覚毒が飲み辛く、ゲーム中盤以降は手札を持ち越すことが困難。そのためしゃがみ札としての全力札採用はあまり有効に機能しない。

この知見を用いて組んだ対ミラーデッキが、以前の記事で紹介した構築です。このデッキは刀毒初心者でも扱いやすく、刀毒プレイ歴わずか2日の私を優勝へと導いてくれました。
大会にて、対ミラーの対戦相手は皆圧気を採用していました。確かにダストが枯れた状態では即破棄の圧気始動の方がリーサル出力が安定しそうなのでうまく回せるなら採用しても良いなと思っていました。
一方で、欲しかったユリナ集中力が手に入り、物欲が満たされてしまったので、ここで私の検討は一度ストップし、季節戦からは遠のくことになります。




3.なんとキラカードが賞品に追加されるぞ!

時は過ぎ7月、新しいプロモが大会賞品になると告知がなされます。そうか、季節戦にでねばならぬのか。この頃には刀鎌もよく見かけるようになっていたと思いますが、3月の経験値を活かすために刀毒にて季節戦へ飛び込みます。
刀鎌も使ったことがないのでよくわからない。そんな中で出たオンラインの季節戦は刀鎌の強さを教え込まれ、どうしたもんかなぁと悩んでいました。

転換1:主催大会にて

このころはようやくコロナも落ち着いてきて、主催大会が開けるようになりました。私は、神奈川の桜花決闘宮司の一人として、どうしても桜花決闘大会が開きたかったので、季節戦大会を開くことにしました。大会は神奈川らしく、多様なメガミが宿され、決闘が行われておりました。
主審である私が決闘することはないのですが、決闘を見ることで得られる学びもあります。とりわけ、圧気貼り方は非常に勉強になりました。

転換2:電源版対戦にて

私自身はこのころまで、先に呪文(10フレア叛旗流転月)を落とせば勝てるくらいの気持ちでいたのですが、刀毒はそんなに簡単なものではありませんでした。刀毒、特にミラーマッチにおいてそんなに打点がでないのです。
それに気づいたのは電源版の対戦でした。刀毒ミラーで私は月影のフレアを溜めるためにライフ受けを多く、相手はオーラ受け主体でゲームが進みます。もりもり付くライフ差とフレア差。ライフ差が3点~4点になったあたりで私は気づきます。「これ斬と月影をライフに通しても勝てないやん」と。こんな中では柄打ちも一閃も当然ライフに通ることはなく、そのまま負けてしまったのです。
この敗戦から、ライフを守ることの重要性を見直して戦略を組みなおすことになります。

そして8月の季節戦オンライン8人大会

いくつかの幸運が重なり、私はこの大会で優勝できました。決勝戦の刀鎌戦で使ったデッキはこんな感じでした。

斬、柄打ち、居合、圧気、飛苦無、遁術、毒霧
月影落、叛旗の纏毒、浦波嵐

リソースの削りあいと最低限のリーサル打点を確保することを重視して組みました。2間合で収束する前提で、リソース剥奪とリーサル打点上昇に寄与しない一閃をデッキから抜いたところが工夫したところです。空いた枠に2間合での打点確保を意識して居合を差し込んでいます。この時は、後手を引けたりなんやかんやでギリギリ勝利することができました。大枠の方向性わ悪くないと感じる一方で、この形だと打点不足で負けてしまうことも少なくないだろうなとも感じました。




5.そして季節戦当日

刀毒・刀鎌が小規模大会で実績を残す中、刀鎌や銃鎌がメタの上位に食い込むのではないかという思いがありました。刀薙はフェアゲームな故、刀毒微不利の構築じゃんけんだと思っていました。しかし銃鎌が厳しい。大会前に銃鎌の検討をしたんですが、あまりの火力にびっくりしました。ユリナオリジンは浦波嵐が1巡目の連撃に間に合うため、毒送りながら1巡目のダメージを最小限に抑えれば勝ってるやろう。くらいの気持ちでした。しかしそんなことはなかった。銃鎌は暴力の化身でした。
今更新しい検討を始める余裕もないので、銃鎌を引いたら負ける覚悟をするということにします。



そして悲しいかな、1回戦から銃鎌と当たってしまいます。日ごろの行いがわるかったのでしょう。
まともにやって勝てる相手ではないのと判断して、ワンチャンスの頓死筋を狙い、以下の構築で挑みます。

斬・圧気・飛苦無・毒針・毒霧・抜き足・泥濘
滅灯毒・浮舟宿・生きる道

虚偽やクリゼロを入れられる相手に何を考えているのかという構築ですが、勝負構築ということでぶっこみます。

このぶっこみを採用した理由は、

斬・一閃・飛苦無・毒針・抜き足・毒霧・遁術
浦波嵐・叛旗の纏毒・月影落

の構築を持って行った際に

シュート・マグナム・ラピッド・バックドラフト・バックステップ・円月・黒き波動
レッドバレット・スカーレットイマジン・ヴァーミリオンフィールド

の構築に対して(私の頭では)勝てる方法を見いだせなかったのです。一方で、赤札を多少抑えた構築(虚偽や翅入り)は上記構築に対して1巡目で浦波嵐、2巡目で叛旗を吐けば2ショットで10点取れない可能性がある(といいな)と感じていました。銃鎌側は2ショットで落とせないとそれすなわち月影が落ちるということなので、2ショットの確実性を重視して(2巡目の浦波と道にしか役割のない)虚偽を採用しないことは十分に期待できると考えていました。
なお、銃鎌は4回避けるつもり(当たったら負けるつもり)でそこまで深い検討をしてはいなかったので、上記リーサル計算が正確である自信はありません。
(実際、大会ではテトまるさんが銃鎌を刀毒で3回抜いているので、フェアゲームを仕掛けても刀毒側が勝つ方法はあったと思われます。このあたりは結果的に検討不足であった部分だと感じます。)

実際の対戦では相手が虚偽入り構築だったため、いいところ無しで負けました。結果だけ見ると構築地点で負けが確定している対戦ではありましたが、準備をした結果持ち込んだ10枚ではあるので後悔はありません。

対戦ありがとうございました。お疲れさまでした!私の夏は1回戦で終わったよ!



6.で、季節戦ってどうよ?

とても面白いフォーマットでした。

第一に、普段触れないメガミを触れるという経験が面白かったです。私はサリヤを信奉するミコトなので、フリープレイでも半分くらいはサリヤを使っています。しかしながら、季節戦ではサリヤは使えないので、今まで握ったことない組み合わせにチャレンジすることになりました。新しい組み合わせでは、いままでにはなかったコンボや立ち回りを求められ、今まで見たことのない盤面が構築されます。それが単純に新鮮で、面白かったです。

第二に、検討すること自体がとても面白かったです。私のようなカジュアルよりのプレイヤーでもそこそこ検討できる程度にはカードプールが狭いため、想定マッチを絞り込んでそこそこの検討ができます。検討を進めるたびに構築がゆがみ、最強だと思っていたカードがデッキから抜け、よくわからないカードが投入される様はまさしくカオス。「良い勝負をすること」ではなく「勝つ確率を最大限に高めること」を目標に置いた検討はここまで色々なカードが飛び出てきて、選択肢に入りうるのかと驚きました。

第三に、自分が上達していくことがとても面白かったです。練習を進めるにつれ、初期の構築ではデッキ回しを安定化させるために入れていたカードが抜けていったり、相手の構築を読み切って不確定の盤面からリーサルを取れるようになっていきました。まっさらな状態から始める分上達をより感じられるフォーマットであったと思います。

季節戦は初心にかえり、ふるよにを楽しめるとても良いフォーマットでした。来週、新弾発売に合わせて秋フォーマットも発表されるのでしょう。どのメガミが決闘の場に選ばれるのかはまだわかりませんが、また初心にかえり、ふるよにを勉強していきたいと思います。

対戦感謝!検討に付き合ってくれた方、ありがとうございました!
来シーズンも対戦よろしくおねがいします!