ナンジャモの髪色が2色であることを今日初めて知った。
どうやら色弱者には見分けにくい2色の組み合わせなんだそうな。
「確かに色覚フィルターかませたら色の区別つきにくいよね」「いやいやこれは区別できるでしょ」とかいうつぶやきを目にしたけど、色弱者的にはそうじゃないんやで。ってお気持ちになったので、メモ書き記事を書くことにした。
このメモ書きで書きたいのは、「そもそも(色弱は)見やすい見にくい以前に色の違いがあることに気づきにくいんやで」ってこと。その1点に尽きる。以下にはもうちょっと細かいことをつらつらと書いているけど、それ以上のことは書いていない。興味がある方は、以下を読み進めていただければ幸いである。
★2色は見分けにくい色をしているわけだけど……。
ナンジャモの髪色(黄色とピンク)は確かに見分け辛い要素を含んでいる
・どちらも薄い色で色みの違いを感じにくい
・明るさが同じくらいなので、明暗での区別がつかない
ってことで(色の組み合わせが最悪なこと以外にも)色弱者にとって色の判断を誤らせル要素をふんだんに含んでいる。
このように「見分け辛い色であるから誤認した」ってのは大きな要因であって、ここばかりに注目が集まるわけだけど、要因の全てではないと私は思うのよ。
色弱者は色の違いを(凝視すれば判断できたとしても)見落とすことは結構あるのよ。「見分けられない」ではなく「見落とす」って可能性がそこそこあることを私は主張したい。
★そもそも色のことを信用してない。
色弱者は自分の見ている色の見え方が人と異なることを自覚している。そのため、色で情報を拾うというよりは、形状の情報を拾うことを優先する。
ナンジャモちゃんは全ての要素がそれはもうとてもとてもかわいいので、他のかわいい要素を拾っていく中で髪色が2色であることは見落としやすいんじゃないかなぁと思う。
★髪色が2色であることを前提に絵を見ていない
初めから違いがあることが分かっている状態で見れば色弱は色弱なりにそこはかとなく苦手な色の違いを判別できる場合がある(個人差はある)。ただ、それは「違いがある」ことを知っているからであって、何も知らない状態では見逃してしまう可能性が高いと思う。
「公園のどこかに100万円を隠した」と教えてもらえれば自動販売機の下までくまなくさがしてそれを見つけられるかもしれないが、何も知らない人間が100万円あるかもしれないと思って自販機の下を覗くことはないだろう。
先に述べたように、色弱者は色の情報取得の優先度を落としている。一般色覚者が色覚フィルターを通して感じる印象よりも、色弱者は色の違いに目を配っていない可能性があると思う。
★光の当たり方で色の見え方は変わるのよ
最近の3Dゲームは影表現がしっかりしている。光の当たり方で色の見え方が変わるのよ。そういったゲームでは仮に色みの違いを感じられたとしても「本当に色が違っているのか影の加減で同じ色が違った見え方になっているだけなのか」が判断できない場合がある。
ナンジャモの髪くらいの淡色であったら、微妙な色合いの違いよりも光の当たり方による明るさの違いのほうが、見え方に与える影響は大きい。だから、仮に色の違いが感じられたとしても、「光の当たり方の違いかなぁ」くらいでスルーしちゃうことは結構あるんじゃないかなぁと思うのよ。
★最後まで見てくれてありがとう!
色弱者が色覚フィルターで感じる以上に色の違いを見落とすことがあるんやで。ということを知っていただけると幸いだ。
また、この記事に色弱者をいたわってほしいとか配慮してほしいとかそういった気持ちは微塵もない。多様性を認めるってことは相互理解から始まることだとは思うので、マイノリティ側から情報を落としただけである。相手を知らないことが生む出す悲しい行き違いが少しでも減ればいいなと思う。
そして最後に一つだけ。ナンジャモの髪色が何色でもいいじゃない。ナンジャモちゃんは何色でもかわいい。