2020年12月16日水曜日

そうだ、大会にでよう【シーズン6版】

この記事は古いです。現在存在しないフォーマットの情報などが含まれています。現在のフォーマットに準じて見直した最新版はこちらになりますのでこっちを読んでください。



1.この記事はなに?

桜降る代に決闘を(ふるよに)プレイヤーに向けて、大会に出ることをお勧めする記事です。

フリープレイ会で遊んでいたときに、「大会に出るのはまだはやいかなー?」みたいなお話を耳にしたのがこの記事を書きはじめた直接の動機です。

大会に参加することはそこまでハードルの高いものではありません。ゲームの基本ルールを知っていて、相手に対する思いやりももって正々堂々プレイできれば大会には出られます。そしてこれらはフリープレイに参加してプレイした段階ですでに持っているのです。

という書き出しで記事を上げたのが今から1年ほど前でした。時間がたったことで、昔の記事を書き直したいなと思う部分が色々出てきました。その理由は、ゲーム環境の変化、カードプールの広がりや新しいフォーマット、自身の技量向上(ほんまか?)など様々です。

今回は、ふるよにAdvent Calendar 2020の企画に乗っかり、記事のアップデートをさせてもらいました。




2.あなたは誰?

神奈川のミコトです。ミコト歴はおおよそ2年でサリヤをよく宿しています。

神奈川でふるよにのフリープレイ会や大会の主催をしています。金曜日には隔週で横浜駅近辺、不定期ですが菊名でも開催しています*。


*菊名会は(Covid-19のせいで)2021年3月くらいまでは休止しています。はやく落ち着くといいね!”




3.大会があなたにもたらしてくれるもの

公認大会に参加すると参加賞として公式から(かわいいかわいい)プロモーションポストカードがいただけます。

それだけでなく、大会は以下のような楽しみをあなたに与えてくれるでしょう。大会への参加は、あなたにより濃密なふるよにライフを与えてくれます。


(1) 真剣勝負が楽しめる

大会では、参加者のほとんどが勝つための構築を準備して大会に臨みます。フリープレイ会では「面白そう」や「検討したい」を動機として2柱や構築をなんとなく決める場合が多いと思いますが、大会ではそうではありません。各自が自信のあるメガミを両手に宿し、相対するのです。

このゲームは「決闘」をモチーフとしたゲームです。大会という場、日常とは一味違う空気、緊張感の中で行う真剣勝負はまさに物語が描く桜花決闘そのものです。大会での決闘はいつも以上の没入感をあなたに与えてくれるでしょう。

ゲームにテーマに沿った体験を求めるプレイヤーにとって、大会は適した場所であると思います。



(2) 上達の助けになる

ふるよには相手から学びながら上達していくことが多いゲームだと私は思っています。同じ学ぶなら教材はより良いものがいいに決まっています。大会はそういった教材を集める場としてはうってつけでしょう。各プレイヤーが自信のあるデッキを持ち込んでくれるからです。対戦相手の構築や立ち回りは相手が検討した結論です。真似るにせよ、対策するにせよ、良い見本となってくれるでしょう。

ふるよにがうまくなりたいプレイヤーにとって、大会は良い道場になると思います。



(3) 実力の近い者同士での対戦が楽しめる(スイスドロー形式の場合)

大会ではスイスドローと呼ばれる形式で対戦のマッチングが組まれることが多いです。スイスドローとは、「同じ相手と重複して戦わないようにしながら、なるべく勝ち数が近い人同士でマッチングする」方法*のことです。

スイスドローでマッチングされる対戦相手はほとんどの場合はあなたの勝ち数と同じになります。そのため、ラウンド(対戦回数)が進むほどあなたの対戦相手はあなたの実力と近しい相手になることでしょう。

フリープレイ会では卓の開始時間がばらばらで、その場で空いている者同士が適当にマッチングをしがちです。そのため、初心者が猛者とマッチングし続けることもよくあります。しかし大会では、2回戦以降はなるべくそうならないようなマッチングシステムとなっています。(常勝の実力者と当たるということは、単に運が悪いかあなたも勝っているかのどちらかということです)。

なんと大会という場所は、実力の近しい者を見つけて気軽に対戦したいようなプレイヤーにとっても良い場所なのです(負けたら終わりのトーナメントはその限りではありません。参加する大会形式をよく確認しましょう)。スイスドロー形式の大会は、実力の近しい遊び相手を見つけたいプレイヤーにとっても、実りのある場所になってくれることでしょう。



*厳密にいうと色々あるのですが、カードゲームする上ではこれで覚えておけば大丈夫だと思います。気になる人はgoogle先生に聞いてみよう。




4.大会参加にあたって必要なこと

たいそうな見出しではありますが、求められることなんてほとんどありません。私が考える必須事項について以下に列挙します。

 (1)ふるよにのボードと桜花結晶と自分が使用するカード

 (2)大会進行を妨げることなく、ふるよにがプレイできること


順にみていきましょう。


 (1)ふるよにのボードと桜花結晶、自分が使用するカード

大会レギュレーション*として規定されているもので大会参加には必ず必要です。

大会参加しに興味を持つくらいふるよにを楽しんでいるかたならば、ぜひふるよにを買いましょう。(フルセットを買う必要はありません。ひとまずは基本セットと使いたいメガミの拡張セットがあれば十分です。)


*新幕桜降る代に決闘を 大会レギュレーション参照。



 (2)大会進行を妨げることなく、ふるよにがプレイできること

難しいことを書いているように思われるかもしれませんが、全然そんなことはありません。

フリープレイを数回遊んでいる程度にルールが理解できていれば、大会に参加するには十分です。仮にいくつかの分からないことがあれば対戦相手やジャッジに聞けばいいのです。ぶ厚い総合ルールを端から端まで覚える必要なんてありません。だから、ルールの理解自体が大会の参加障壁になりえません。気軽に参加しましょう。

ただ、自信がないうちは(特に初参加では)大会で使うメガミは自分にとって最も使い慣れた2柱を選ぶことを強く推奨します。これは、大会には1試合あたりの制限時間(眼前構築5分、桜花決闘35分)が決められているためです。この制限時間は慣れ親しんだ構築を微調整した上で戦うには十分な時間ですが、ゼロからデッキを構築するにはあまりにも短いです。時間に追われて思わぬミスをしないように、まずは、慣れた2柱(もしくは3柱)で大会に出てみましょう。





5.どの大会にでればいい?[完全戦か季節戦か]

季節戦というフォーマットができました。季節戦は使用できる7柱の中から使うメガミを選択するルールです。一方完全戦は今まで通り、全てのメガミが使えるルールです。「季節戦は初心者向け」という触れ込みもありますが、それは人によりけりです。本項では完全戦と季節戦の特徴について説明します。自分にあっていると思った方のフォーマットに出てみるとよいでしょう。

(1) 完全戦

完全戦とは、全てのメガミが使用可能なルールです。いままで、長らくこのフォーマットに名前は着いていませんでしたが、季節戦と区別するために名前が与えられました。このフォーマットは以下の人にオススメです。

(i) 特定のメガミを必ず使いたい
好きなメガミを宿せます。季節戦では、推しのメガミが居ないことが多いので、季節戦に推しを大会に持ち込みたいならこちらのフォーマットになります。

(ii)じっくり腰を据えて取り組みたい
完全戦はだいたい半年に1回使えるカードが追加される環境です。環境変化のペースが他のTCGよりもゆっくりなため、プレイ頻度が少ないプレイヤーに優しいです。
1ヶ月に1回しかふるよにを遊ぶことがなくても、次の環境変化までブラッシュアップしたデッキを何度も試す機会が得られるでしょう。

(iii) 独創的なデッキを組みたい
カードプールが膨大なので色々なデッキが組めます。デッキビルダーにはたまらんですね。
対戦相手も膨大な組み合わせ全てを予習しているはずはないので、初見殺しデッキを持ち込んでの大穴優勝も狙えるでしょう。


(2) 季節戦

季節戦は最近できたフォーマットで、使えるメガミが7柱程度に限定されたフォーマットです。このフォーマットは以下の人にオススメです。

(i) 古参プレイヤーに勝ちたい
季節戦は完全戦で得た知見が通じにくいフォーマットです。完全戦では日の目を見なかったカードや組み合わせが突然化けることもあります。
最近始めたばかりだけど、古参プレイヤーには知識量の差で勝てない!とお嘆きのあなたに季節戦はうってつけです。取りうる組み合わせが20種程度に限られた季節戦ならば、研究量次第で古参プレイヤーを追い越すことができるでしょう。

(ii) 全てのカードを覚えきれない
メガミ36柱(アナザー込み)分のカードを覚えるのは大変ですよね。でも7柱なら何とかなるはずです。季節戦で使うカードを覚えていくことで、徐々にうまく使えるメガミも増えてくることでしょう。



6.どの大会に出ればいい?[通常選択か三拾一捨か]

大会は公式ページから近所の大会を探して参加するとよいでしょう。大会で使用するメガミの選定方法(レギュレーション)は大会ごとに異なっていますが、はじめての大会参加としては随時選択や通常選択を選択することをおすすめします。では三拾一捨のハードルがべらぼうに高いのかといわれるとそんなことはないので、近所の大会が三拾一捨しかないんだけど?ってあなたは思い切って三拾一捨に出てみましょう。詳しくは下に書きますが、現在の三拾一捨はそこまで参加障壁の高いレギュレーションではありません。

 各レギュレーションの特徴については以下にまとめました。出場する大会を選ぶ際に参考になれば幸いです。

 

(1)随時選択(試合ごとに使用する2柱を選ぶ)、通常選択(エントリー時に大会で使用する2柱を選択する)

  (特徴)

    ・2柱の組み合わせを1つでも使えれば大会に出られる

    ・メガミ間の相性が勝敗に影響しやすい

随時選択や通常選択は使い慣れた組み合わせが1つあれば出られるフォーマットです。マッチングによる有利不利が出やすいフォーマットと言われていますが、ゲームに慣れないプレイヤーにとってこれはプラスに働きます。マッチ運と少しの実力があれば、誰にも優勝のチャンスがあるからです。



(2)三拾一捨(エントリー時3柱を選択。各試合おいて、使用するメガミ2柱は相手に選んでもらう)

 (特徴)

  ・相手の使用できるメガミを選べるため、極端な相性差を抑え込める

  ・メガミ間やデッキ間の相性をよく知っている必要があるため、実力が出やすい


相手の使うデッキを決められるフォーマットです。自分にとって極端に不利となるメガミ1柱をBANして戦う必要がないため、相性差を軽減できるフォーマットであるといわれています。

以下を前提としたフォーマットであり、プレイヤーの実力が出やすいと言われています。

 ・自分の使用する可能性のある3つの組み合わせを全て使いこなせる

 ・自分の使用するデッキに対して有利な相手・不利な相手を理解できている

これらは熟練者にとって有利な要素なので、初心者向けのフォーマットではないように思えますが、シーズン6になり、完全戦の三拾一捨は初心者でもより参加しやすいフォーマットに移り変わりつつあると感じています。

三拾一捨がより初心者向けとなったと考える理由は、昔と比べて使用可能な組み合わせが膨大になったことが理由です。組合せが膨大になったおかげで戦略に一貫性のある(≒デッキの使い方が似ている)三柱を選びやすくなりました*。(3柱を工夫すればですが、)相手にBANされたために慣れ親しんだ戦略が取れなくなった!ということが起こりにくくなりました。

また、BANできることは初心者にも味方します。何をしてくるかよくわからないメガミや苦手意識を持っているメガミ1柱をBANできる安心感は組み合わせ(とりうる選択肢が膨大になった現在においては)とても大きいと思います。

私の友人は最近ふるよにの大会にでるようになったプレイヤーですが、三拾一捨の大会にもバンバン出ているし、結果を聞いている限りだと三拾一捨の勝率も通常選択と大差ないんじゃないかなぁと感じています。

はじめたばっかりだから三拾一捨はまだ早いかなぁと思っているそこのあなた、三拾一捨は思っている以上にハードル低いですよ。


*例えば、ヒミカ、オボロ、ハツミはどこの2柱をとってもレンジロックが仕掛けられます。ユリナ、サリヤ、ヤツハはどこをとっても大型攻撃切札と対応切札を両構えしながら近接ビートダウンができます。




7.その他の特殊ルール卓

ドラフトや大乱闘、アップルカットなど、上記以外の特殊大会も多く行われているのがふるよにの魅力です。総じて大会ルールがややこしくなるので、初参加の大会としてはあまり適していないと思いますが、大会参加に慣れてきたら、こういった大会に参加するのもおすすめです。いつものふるよにとは違った特別なゲーム体験ができるでしょう。






8.さいごに

 長々と書きましたが、私が言いたかったのは、

  「フリープレイを通せる程度にゲームに慣れていれば大会に参加できるので、どしどし参加してね!」

 ってことです。

 私のふるよに初プレイは(フリープレイではなく)大会でした。当時のtier1(騎爪)を持ち込み見事に全敗したのですが、それはそれで楽しかったと記憶しています。そのときは相手が使用するすべてのカードを覚えてはいませんでしたが、それでも何とかなりました。

 経験談であるからこそ言えます。大会参加は簡単です。気軽に、参加しましょう!

 私は一プレイヤーとして、新しい対戦相手を常に歓迎いたします。











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