2023年11月26日日曜日

企業型DCをどう使うか

企業型DCは個人で利用する会社を選ぶこてきず、投資先もシステム運用会社に縁のある会社のファンドに投資することになる。SBI証券の投信マイレージもつかない分、SBI証券で最安のインデックスファンドに投資することに比べると、DCによる運用はランニングコストで劣後してしまう。

とはいえ、DCにもメリットはある。スイッチングができるのはNISAにはない協力なメリットである。NISAの枠を埋められる前提でいえば、非課税運用枠を増やすことにもつながる。

DC(IDECO)は新しいNISAに劣後するものと捉えるよりは、DCのメリットを上手く使えるような形で両者を併用することがお得であるように思う。


私が利用できるDCのインデックスファンドとSBI証券で利用できるインデックスファンドの実質コスト※1を比較したものが以下の表である。


表:運用コストの比較※2

NISA/SBIDC(※3)差分評価
日経平均0.10%---
先進国株0.09%0.21%0.11%
新興国株0.28%0.66%0.38%×
世界債券0.12%0.21%0.09%
日本リート0.14%0.28%0.14%
先進国リート0.25%0.38%0.13%
NISA/SBI には投信マイレージによるポイント還元を考慮する


投資可能なファンドの中に日経平均連動型のファンドがないことには驚いた。(日経平均と似た相関を示す)TOPIX連動型は取り扱いがあったので、こちらを使えということだろうと思うが、
また、(私の場合は)DCで新興国株に投資することは非効率であることが分かった。
DCでの積立比率をどうするかはこれから詰めていくつもりだが、日本株式・新興国株式を薄めに、残りを厚めに積み立てていくと思う。



※1 実質コストは過去の年次レポートからの推定値。
※2 執筆地点までに集めたデータで評価している。データ集め自体も時間をかけてゆっくりしているので、上の表の内容が最新の内容とは限らない。
※3 私の場合はこうだった。利用する会社によって、扱っているファンドは異なる。

2023年11月25日土曜日

先進国リートインデックス(除く日本)ファンド 現状コストの推定

    ・自分用のメモ書き

・推定他コスト(隠れコスト)は公開された決算報告書の直近2期分のの平均値。

・信託報酬、総資産、SBIマイレージは確認日地点のSBI証券の対象ファンドページに記載された数値を記載。

・推定総コストの計算は投信マイレージのポイント還元分を考慮しない。

・SBIマイレージ:投信マイレージサービスポイント付与率[2]


先進国リート推定総コスト信託報酬推定他コスト総資産SBIマイレージ確認日
emaxis Slim0.287%0.220%0.067%32,652百万0.050%2024/9/22
たわらノーロード0.473%0.297%0.176%34,186百万0.050%2024/9/22
Smart-i0.349%0.219%0.130%6,366百万0.050%2024/9/22
iFree0.432%0.341%0.091%2,629百万0.050%2024/9/22
三井住友DC0.400%0.295%0.105%33,002百万0.050%2024/9/22


引用元

[1]SBI証券総合口座 (sbisec.co.jp)

[2]SBI証券 投信マイレージサービスポイント付与率(年率)一覧

先進国リートインデックス(除く日本)ファンド 過去の実質コストの推移

    投資信託の実質コストを調べる際に、過年度の経過を調べるのが手間だったので、まとめた。

表のデータは投資信託の決済報告書から引用した。このページの記載事項はあくまで自分で利用するためのメモ書きとして書いたものなので、正確な情報を求める場合は一次情報(決算報告書)を確認してほしい。




表1.三菱UFJ-eMAXIS Slim 先進国リートインデックス[1]

総経費信託報酬他経費
20210.371%0.223%0.148%
20220.291%0.219%0.072%
20230.301%0.220%0.081%
20240.273%0.220%0.053%


表2.One-たわらノーロード 先進国リート[2]

総経費信託報酬他経費
20200.524%0.294%0.230%
20210.522%0.297%0.225%
20220.548%0.297%0.251%
20230.398%0.297%0.101%
2024

表3.りそな-Smart-i 先進国リートインデックス[3]

総経費信託報酬他経費
20210.464%0.220%0.244%
20220.365%0.221%0.144%
20230.396%0.219%0.177%
20240.302%0.219%0.083%


表4.大和-iFree 外国REITインデックス[4]

総経費信託報酬他経費
20200.447%0.339%0.108%
20210.410%0.341%0.069%
20220.449%0.341%0.108%
20230.415%0.341%0.074%
2024


表5.三井住友DS-三井住友・DC外国リートインデックスファンド[5]

総経費信託報酬他経費
20210.586%0.297%0.289%
20220.490%0.302%0.188%
20230.430%0.299%0.131%
20240.374%0.295%0.079%




引用元

[1]eMAXIS Slim 先進国リートインデックス | eMAXIS(イーマクシス)

[2]たわらノーロード 先進国リート|ファンド情報|アセットマネジメントOne (am-one.co.jp)

[3]Smart-i 先進国リートインデックス|りそなアセットマネジメント (resona-am.co.jp)

[4]iFree 外国REITインデックス / 大和アセットマネジメント株式会社 (daiwa-am.co.jp)

[5]三井住友・DC外国リートインデックスファンド | ファンド概要 | ファンド | 三井住友DSアセットメントマネジメント (smd-am.co.jp)


2023年11月21日火曜日

日本リートインデックスファンド  現状コストの推定

   ・自分用のメモ書き

・推定他コスト(隠れコスト)は公開された決算報告書の直近2期分のの平均値。

・推定総コストの計算は投信マイレージのポイント還元分を考慮しない。

・信託報酬はSBI証券のページで確認できる目論見書、総資産はSBI証券のページから確認。

・SBIマイレージ:投信マイレージサービスポイント付与率(年率)[2]の一覧から確認。


Jリート推定総コスト信託報酬推定他コスト総資産SBIマイレージ確認日
emaxis Slim0.191%0.187%0.004%19,774百万0.050%2024/9/23
ニッセイ0.276%0.275%0.001%16,475百万0.050%2024/9/23
たわらノーロード0.278%0.275%0.003%13,779百万0.050%2024/9/23
Smart-i0.195%0.187%0.008%5,121百万0.050%2024/9/23
iFree0.328%0.319%0.009%2,068百万0.050%2024/9/23
三井住友DC0.325%0.275%0.050%7,371百万0.050%2024/9/23


引用元

[1]SBI証券総合口座 (sbisec.co.jp)

[2]SBI証券 投信マイレージサービスポイント付与率(年率)一覧

2023年11月20日月曜日

外国債券ファンド(FTSE世界国債(除く日本))の中国債組入比率

2023年11月19日19時公開のモハPさんの動画[1]で、インデックスファンドの中国債券組み入れ比率が増えていることについての解説があった。このファンドに中国債券が組み入れられていることは知っていたが、私の情報が古く現状を把握できていなったため、現状7%も組み入れられているという事実には大いに驚いた。自分の中で、今後の運用方針をどうするかを考えるためにも、対象のベンチマークを利用した債券ファンドにおける中国債券の組入比率の移り変わりを調べた。


🔳確認方法

eMAXIS Slim、ニッセイ<購入・売却手数料なし>、たわらノーロードのFTSE世界国債(除く日本)をベンチマークとするものを対象とし、現在インターネット上で確認できる月次レポート、年次レポートから調査ファンドにおける中国債券組入比率を調べた。[2]~[4]


🔳結果

2021年末ごろより徐々に中国債券の組入比率が増えており、2023年10月末地点でおよそ7.0%になっていおることが確認できた。

(12/15訂正:月次レポートが確認できる部分では、組入通貨比率で整理するような形に表を改めた)


相加平均emaxis slimニッセイたわら
2023/117.2%7.2%7.2%7.1%
2023/107.0%7.0%7.0%7.0%
2023/96.8%6.8%6.8%6.9%
2023/86.1%6.1%6.2%6.1%
2023/75.8%5.8%
2023/65.4%5.4%
2022/113.2%3.2%
2022/103.2%3.2%
2022/51.6%1.6%
2021/110.2%0.2%
2021/100.0%0.0%


ssssssssssssssss









🔳感想

2年の間にこれだけ急激に組み入れ比率が増えているのは不気味に感じた。

地域分散の観点からいえばより広い範囲をカバーできるようになったといえる。

私個人としては、金融先進国とは言いにくい中国の債券割合を増やし続けているファンドを先進国債券を保有するためのものとして持ち続けるのは難しいと感じている。今後も中国債券の組入比率が増え続けるようであれば、手持ち資産の中国債券比率を減らすためになんらかの対処をしたいと考えている。

ただ、中国を外した形で先進国債券に低コストで投資できるインデックスファンドは現状では米国債くらいしかないように思われる。中国を外して先進国で地域分散ができるような債券ファンドをどこかが出してくれるといいなと感じる。同じことやってもemaxis slimに勝てないTier2あたりから独自性を訴求する商品として出ないかなぁ。



参考

[1]【中国国債】外国人投資家が中国国債の保有を拡大!なぜ保有を増やしているのか解説 - YouTube

[2]eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | eMAXIS(イーマクシス)

[3]<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド|投資信託のニッセイアセットマネジメント (nam.co.jp)

[4]たわらノーロード 先進国債券|ファンド情報|アセットマネジメントOne (am-one.co.jp)