2023年11月20日月曜日

外国債券ファンド(FTSE世界国債(除く日本))の中国債組入比率

2023年11月19日19時公開のモハPさんの動画[1]で、インデックスファンドの中国債券組み入れ比率が増えていることについての解説があった。このファンドに中国債券が組み入れられていることは知っていたが、私の情報が古く現状を把握できていなったため、現状7%も組み入れられているという事実には大いに驚いた。自分の中で、今後の運用方針をどうするかを考えるためにも、対象のベンチマークを利用した債券ファンドにおける中国債券の組入比率の移り変わりを調べた。


🔳確認方法

eMAXIS Slim、ニッセイ<購入・売却手数料なし>、たわらノーロードのFTSE世界国債(除く日本)をベンチマークとするものを対象とし、現在インターネット上で確認できる月次レポート、年次レポートから調査ファンドにおける中国債券組入比率を調べた。[2]~[4]


🔳結果

2021年末ごろより徐々に中国債券の組入比率が増えており、2023年10月末地点でおよそ7.0%になっていおることが確認できた。

(12/15訂正:月次レポートが確認できる部分では、組入通貨比率で整理するような形に表を改めた)


相加平均emaxis slimニッセイたわら
2023/117.2%7.2%7.2%7.1%
2023/107.0%7.0%7.0%7.0%
2023/96.8%6.8%6.8%6.9%
2023/86.1%6.1%6.2%6.1%
2023/75.8%5.8%
2023/65.4%5.4%
2022/113.2%3.2%
2022/103.2%3.2%
2022/51.6%1.6%
2021/110.2%0.2%
2021/100.0%0.0%


ssssssssssssssss









🔳感想

2年の間にこれだけ急激に組み入れ比率が増えているのは不気味に感じた。

地域分散の観点からいえばより広い範囲をカバーできるようになったといえる。

私個人としては、金融先進国とは言いにくい中国の債券割合を増やし続けているファンドを先進国債券を保有するためのものとして持ち続けるのは難しいと感じている。今後も中国債券の組入比率が増え続けるようであれば、手持ち資産の中国債券比率を減らすためになんらかの対処をしたいと考えている。

ただ、中国を外した形で先進国債券に低コストで投資できるインデックスファンドは現状では米国債くらいしかないように思われる。中国を外して先進国で地域分散ができるような債券ファンドをどこかが出してくれるといいなと感じる。同じことやってもemaxis slimに勝てないTier2あたりから独自性を訴求する商品として出ないかなぁ。



参考

[1]【中国国債】外国人投資家が中国国債の保有を拡大!なぜ保有を増やしているのか解説 - YouTube

[2]eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | eMAXIS(イーマクシス)

[3]<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド|投資信託のニッセイアセットマネジメント (nam.co.jp)

[4]たわらノーロード 先進国債券|ファンド情報|アセットマネジメントOne (am-one.co.jp)


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