2020年4月9日木曜日

使いやすさTier1! 刀忍(公式攻略サイト型)の回し方について

1.はじめに

この記事は電源版からふるよにを始めた方に向けた構築紹介記事です。

テーブルトップを遊ばれている方に、「電源版で最も暴力的な2柱は?」と聞けば多くの方が「刀忍(ユリナ/オボロ)」と答えるのではないでしょうか?
刀忍はレンジロックに対して不利を背負っているものの、近接距離において暴力的な性能を持っています。扱いもとても簡単でパワフルです。

とかきながら、いつものように構築や回し方についてつらつら書いているとこんな記事が!

刀忍もTier2としてしっかり載ってました。サンプルデッキ付きで。

わぁお!同じデッキだー(それはそう*)

とはいえ、ほとんど書いた記事を電子の塵にするのももったいないので、二番煎じと知りながらも構築紹介記事を晒したいと思います。




*刀忍の攻撃札を全てデッキに詰込むと通常札6枚、切札3枚になります(ただし居合は2枚もいらないので斬撃乱舞は脇においておきます)。残った1スペースに相手のオーラを一つ剥がすという攻撃性能を持った誘導を入れることによって、あのリストは完成します。刀忍は近距離での暴力性を主張とする組合わせなので、標準構築はおのずと攻撃性能を最大化させたあの形に落ち着くのです。

※この記事は以下の画像を使用しています。
 ふるよににコモンズ BakaFire / TOKIAME
    URL:   https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html





2.刀忍はなぜTier2なのか?

公式攻略サイトにおいて刀忍はTier2でした。では刀忍はTier1に対して明確に劣っているのかというとそんなことはありません。一部の対面を除き、十分に戦えます。とてもつよいです。

刀忍がなぜTier2なのかというと、Tier1に属する銃忍に対してかなりの不利を背負っているためであると思われます。刀忍はレンジロックに対して不利です。メジャーなデッキ全てに対して有利もしくは互角に戦うことができない刀忍はTier1とはみなされなかったのでしょう。

また、あの記事は高段位戦、つまり、十分に習熟したプレイヤーが使用した場合を想定したランク付けであるように思います。つまり、お互いのプレイヤーが全てのメガミ・組合わせについて習熟している状態での対戦をすることを前提としたランク付けであると思われます*。

では、扱いやすさを加味して初心者向けのTierリストを作ればどうなるか?間違いなく刀忍はTier1を取れます。こいつは単純に火力が高く、単純故に扱いやすいのです。


*例えば、刀忍と同じTier2に属する傘槌はとても強力なデッキで、シーズン2の全国大会優勝者が選定した組合わせです。しかし、扱いがとても難しく初心者が気軽に使いこなせるデッキではありません。




3.構築紹介

対近接ビートダウンを意識した基本構築について紹介します。
以下は公式攻略サイトにもある近接ビートダウン構築です。

あまりにも暴力的な構築であり、同じ間合で足を止めて殴り合う戦いでは打点負けしません。
一方で間合操作能力が弱く、レンジロックには厳しい戦いとなる構築なので、攻撃間合が同じ相手に対して使用しましょう。

通常札




切札






4.ざっくりとしたゲームプランと立ち回りのポイント

公式wikiにあるように、「間合2まで近づいたら殴る」を徹底するだけで十分に強いです*。まずは実際に使ってみて、行き詰ったら以下のポイントを確認するとよいでしょう。

*刀忍の回し方を紹介する動画を録画しようと思い、一昨日くらいから電源版に潜っていたのですが、刀忍的最強ムーブを決める前に相手のライフが尽きるため、動画映えする動画が取れませでした。そしてその間に公式wikiが更新されてしまいました。


ゲームプラン

・1巡目は適当に前進します。再構成のタイミングで設置攻撃を当てられるように間合調節できるのが理想です。
・2巡目以降は攻撃を行い、相手のライフを詰めていきます。
・居合は2巡目頭に振ることを想定して入れています。とはいえ、使用しなくても打点は足りているので、無理して使用する必要はありません。
・相手へのリーサルが近くなったら、手札を2枚保持しながら、その機会をうかがいます。
・相手を倒せそうなタイミングがあれば、再構成(設置使用)からの手札4枚使用+月影落で相手のライフを0にします。



立ち回りのポイント

・ユリナの攻撃カードは表で使用することを意識しましょう。
・オボロの攻撃札は設置で使用できるため伏せてしまってもかまいません。特に影菱は設置から使用した際の効果が極めて強力であるため、設置から使用することを積極的に狙っていきます。
・設置から影菱を当てられるタイミングで相手の手札が残っている場合は、たとえ自分の山札が残っていたとしても再構成を行い、影菱を当てに行ったほうが有利になることが多いです。
・ゲーム中盤以降に居合を使用すると、返しのターンにやられてしまうことがあります。特にユリナを相手にする場合は浦波嵐で対応された後に返しの連撃でやられてしまうことがあるため、要注意です。居合を使用する際は、返しのターンの安全性を十分に確認してから使用するようにしましょう。
・誘導は対応カードでありながら相手の対応を許さずに1オーラを奪うことができる攻撃的なカードとしても機能します。また、誘導は設置をもっており、再構成時に使用することもできます。この攻撃性能はリーサル時に特に有効に機能します。





5.切札使用のポイント

必要フレアは10ですが、壬蔓が攻撃後に1フレアをくれるので必要フレアは実質9です。1巡目の折衝で1~2宿しすることと、決死時にライフの7~8点がフレアに変わっていることを考えれば、2巡目以降の宿しはほとんど必要ありません。
浦波嵐は相手のリーサルを回避するために使用します。使わなくて済むなら使う必要はありません。浦波嵐を使ったならば、次のターンに倒しきるようなゲームプランが理想です。
残りの切札はリーサル時にまとめて使用するとよいですが、壬蔓に関しては有効な場面があればゲーム途中で使ってもいいと思います。



6.遠距離レンジロック・クリンチに対抗する

上で紹介したリストでは、設置を絡めた強力なリーサル手段を主張としているので、クリンチデッキに対しては十分な火力を発揮できません。また、前進力が致命的に足りていないので、レンジロックへ対抗できません。これらのデッキと相対することを想定するならば、眼前構築時に対策カードを入れておくべきでしょう。

クリンチへの対策は忍歩が有効です。1枚で2離脱(基本行動+設置使用)が可能なクリンチ対策カードです。設置攻撃をクリンチによって対処されやすいので、設置を持つ攻撃カード(特に鋼糸)は通常使用したほうがいい場面が多いです。
気迫はクリンチに対抗するためのカードですが、カード自体に1基本動作以上の価値のある仕事をさせるには工夫が必要です。そのため確実に2基本動作以上の仕事をしてくれる忍歩よりも採用の優先度は下がります。
入れ替え先は居合となることが多いです。クリンチをされると、ターン開始時に居合を振れる間合にいることが少いため、小回りの効く非全力の攻撃札が欲しい場面が多くなりがちです。


レンジロック対する強力な対策カードはありません。これが対レンジロックに対して刀忍が不利であるといわれている所以です。宿し・前進を繰返しているようではとても攻撃間合までたどり着けないにもかかわらず、刀忍には効率的に前進できる強力なカードはないのです。
そのため、苦肉の策として生体活性や圧気を採用することがあります。
レンジロックとは、相手のオーラの空きがない状態にして、1前進に必要な基本行動力を2にすることで、前進を阻害する戦法です。付与札は展開時に納をオーラから支払うことでオーラに空きを作れるため、レンジロックに対して最低限の抵抗ができます。
カードの入れ替え先は居合や柄打、影菱あたりから選択することになるでしょう。これらの攻撃札は対レンジロックにおいて使用する機会がほとんどないからです。



7.さいごに

今回は刀忍の対近接ビートダウンの立ち回りに関して、記事を書きました。
本当はもう少し雑な記事を書いて、「雑に使っても強いからとりあえず使ってみよう!」って結論にしていたんですが、公式攻略サイトとの差別化を図るため、ちょっぴり肉厚に仕上げました。

刀忍は使いやすく、パワフルでありながら、ふるよにの基礎が詰まったデッキであり、初心者にオススメできるデッキの筆頭です。電源版では、1100円の課金が必要ですが、カードゲームのトップティアがこの価格で仕上がるって考えれば格安だと私は思います。

基本4柱を一通り使ってみて、ふるよにって面白いゲームだなーと思ってくれた方はこれを機に刀忍を使用してみてはいかがでしょうか?基本4柱では体感できない圧倒的な暴力性能が、新たなふるよに体験をあなたにあたえてくれるはずです!



おまけ
刀忍の対戦動画:カッコよくまわっていませんが、刀忍の暴力性だけはしっかり伝わる対戦になったかと思います。
juutanislandの公式攻略サイトの構築 刀忍近接ビートダウンをwww.twitch.tvから視聴する






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2020年4月7日火曜日

電源版ふるよに Twitchを使用した録画・配信方法

1.はじめに

電源版ふるよにの対戦を録画するのが、Twitchを使えばサクサクできることがわかったので、知見を共有します(Google先生がすぐに教えてくれる程度の知見ですが)。
1か月ほど、イベントなく、暇を持て余す方もいるかと思います。少なくとも私はそうです。ふるよに動画を作って、撒いて、暇つぶしふるよに界隈を盛り上げていきませんか?私は皆のふるよに対戦動画がとても見たいです!



2.紹介する方法の特徴・簡単な手順

この記事ではTwitchの配信・ダイジェスト機能を用いてTwitch上にプレイ動画を保存する方法について説明します。この方法は、配信や動画視聴サービスを利用している都合から、録画中や編集後のデータを第3者に見せつけることになってしまいますが、使用PCのHDD容量をほとんど圧迫せず、かつ手間なく動画保存ができるため、とても便利です。
動画作成の具体的な手順は次項以降に記載しますが、手順をざっくり説明すると以下のようになります。

 手順1:スマホ(タブレット)のふるよに画面をPC画面に映す
 手順2:PCに映した画面をTwitchにて配信する
 手順3:配信した映像をTwitchのダイジェスト動画として保存する


※この記事は執筆時に私の自宅環境で可能であった方法を記載しています。この方法が今後有効であるとも限りませんし、全ての環境で有効であるかどうかは私にはわかりませんし保証できません。
※私は情報関係を全く履修していませんので、質問聞かれてもおそらく答えられません。わからないことはGoogle先生に聞いてみよう!




3.手順1:スマホ(タブレット)のふるよに画面をPC画面に映す

まずはPCで配信を行うために、ふるよにを遊ぶスマホ画面をPCへ映せるようにします。これを行うためには、スマホ画面をPC画面にそのまま映す機能を持ったソフトウェアを使用する必要があります。
使用できるソフトはPC側・スマホ側のOSによって変わってくると思いますが、Google先生に「携帯画面 PC 出力」と聞いてくれれば色々と出てくると思いますので、自分の環境にあったソフトをインストールするとよいでしょう。

参考:私がソフト選定の際に参考にしたページ
(外部リンク)Android画面の出力-Android画面録画ソフトを使ってAndroidの画面をPCに出力




4.手順2:PCに保存した動画をTwichで配信する

まずは、配信のためのアカウントを用意しましょう。
登録はTwitchサイト上からできます。 (外部サイト)Twitch

次に、配信ソフトウェアをPCにインストールします。配信ソフトは、いろいろとあって、Google先生に聞けばちょうどいい感じのソフトをいくつか教えてくれると思います。私は、OBSというソフトを使っています。使い方もGoogle先生に聞けば(以下略)です。OBSの場合は、私が無知な状態から15分ほどで配信に必要な初期設定が完了するまでたどり着けました。そこまでややこしい設定はないと思います。

参考:この手順で参考にしたページ
(外部リンク) OBS OpenBroadcasterSoftware
(外部リンク)OBSとTwitchの接続方法と配信の始め方【配信者になろう】


※これにより行われるのは「配信」です。第三者が気軽にあなたの配信画面をリアルタイムに確認することができる状態です。何らかのIDやパスワードなど、秘密情報がうっかり映り込まないように気を付けましょう!
※配信を避けたいなら、ローカルでの録画にしてもいいかもしれません。この場合は第三者から録画状況を配信する必要はありませんが、HDDの空き容量に気を配る必要があります。上記ソフト(OBS)はローカルでの録画にも対応してます。詳しくはGoogle(以下略)



5.手順3:配信した映像をTwitchのダイジェスト動画として保存する

前手順で行った配信は2週間の間Twitchに保存されており、見返すことが可能です。2週間を超えて保存したい場合は、配信画像をダイジェストとして保存する必要があります。

まずはTwitchのホーム画面から、ビデオプロデューサ画面に移動します。





ビデオプロデューサ画面では、過去に配信した映像からダイジェスト(動画)を作成したり、作成した動画のダウンロードや削除ができます。
ダイジェストを作るには、ダイジェストを作成したい配信のダイジェストボタンをクリックします。


次に、ダイジェスト動画として保存する部分の切り抜きを行います。配信画面では、マッチング待ちやマッチング不良や回線切断など、保存する価値のない部分が録画されているので、対戦にかかわる部分のみを切り出して保存するとよいでしょう。
UIは感覚的に使い方がわかる作りになっていると思いますが、簡単な説明は以下に載せておきます。

① 動画タイトル(TextBoxになっており、編集できる)
② 動画確認 (配信した動画がまるっと確認できます。動画のトリミングをする際に資使用します。)
③ 動画のタイムライン(配信で録画した動画のうち、オレンジの部分のみがダイジェスト動画として記録されます。)
④ 動画の編集ボタン(この位置は②の再生位置と同期しています。このボタンを使って、ダイジェストの開始位置と終了位置を変更できます。)
⑤ 代ジェクト作成ボタン(編集が完了したら押す)



編集が完了して、暫く時間がたつと、以下の画面が表示されます。右下の変更を保存ボタンを押して編集完了です。おつかれさまでした。
以後、保存した動画がTwitchサイト上で視聴できるようになります。また、ビデオプロデューサ画面から動画の削除・ダウンロードができます。







2020年4月4日土曜日

傘使ってみた感想

電源版のユキヒ様が最高にエモいので、傘を重点的に使っています。
私は、そもそもサリヤ様を信奉するミコトのため、あまりユキヒ様を使わない傾向にありました。というもの、ユキヒとサリヤはできることが割と似通っているからです。

間合:基本動作にたよらない移動性能が非常に高い
攻撃:通常札の火力が低めで、ライフに2点を通せる通常札がない
   その一方で使いまわせる小粒な切札や一撃で勝負を決める大技を持っている
対応:優秀な対応を切札と通常札に1枚ずつもつ

そのため、ユキヒ様からは足が遠のいていたのです。慣れてるサリヤ様使えばいいやんって。しかし、重要な一点を見落としていました。

それは纏える回数です。かさまわしがすごい!

ユキヒ様も表で使用したいカードが多い都合上、余剰APはそこまで多くないメガミだと感じていますが、かさまわしをデッキに入れるだけで纏えるようになる。すごく纏える。3/1をオーラ受けする瞬間は、サリヤメインのデッキではほとんどないように思いますが、ユキヒ(かさまわし入り)だと3/1をオーラに受ける瞬間が割とあって驚きます。

すごい!BakafFireすごい!メガミの方向性ってやっぱりメガミごとに異なるんやなーってことを実感しながら、しばらくはユキヒ様の使い方を身に着けていこうと思ってます。

2020年4月3日金曜日

電源版ふるよに 対戦記録 2020-04

以下電源版の対戦記録を粛々とメモするだけのページです。主に自分に向けた備忘録。
対戦は勝敗が明確になるまで対戦が行われたもののみを有効として記録。
試験的に動画付きで記録を残すようにしてみた。録画は時間をかけずに作成可能で反省会が非常にはかどるため、撮り得だと思えてきた。

昇段後 12勝5敗


4月14日
致命的な操作をして途中サレが2戦。MAラダー連コインした後にふるよに を遊んではいけない。
72戦目 負・先手 刀忍 ― 銃忍
71戦目 負・先手 刀槌 ― 刀扇

4月9日
刀忍の呪縛から解放されたので、別のを使ってみる。くるりみバグなければ傘をつかいたいんやけど。
71戦目 勝・後手 忍槌 ― 銃扇


4月8日
ここずっと、刀忍握ってたのは、刀忍の記事かくためやったんやけど、公式が素晴らしい更新をしてくれたおかげでお蔵行きになりそう。むりやり出すか―。
70戦目 勝・後手 刀忍 ― 薙扇
69戦目 負・先手 刀忍 ― 薙傘
68戦目 勝・先手 刀忍 ― 刀薙

4月7日
回線切れ勝利で5段になったけど、回線切れってポイントもらえないんじゃなかったっけ?
67.2戦目 回線切れ勝利 →5段


4月6日
やっぱマッチングせんなー。おそらくロビーにいるのが0~1人なので、決闘後時間を空けずに次の決闘に進むと、同じ相手とマッチングすることがある。
1ゲーム20分程度かかるんだから、ロビーは通常のカードゲームより人がいないわけで。。。マッチング周りは(どのように調整しても不満でるので)難しいところやけど、同じ人2連戦は避けたほうがいいかなーと思う。
67.1戦目 回線切れ勝利 
67戦目 勝・後手 刀忍 ― 刀扇
66戦目 勝・先手 傘槌 ― 刀扇

4月5日
くるりみかさまわしバグに絶望したので、傘をしばらく封印。今日はハガネ強化日に定めてハガネ触ってみる。ハガネは打点の調整が難しく、とても難しいがカード全てが魅力的なテキストなので、使っていて楽しい。
65戦目 勝・後手 刀槌 ― 刀扇
64戦目 勝・後手 忍槌 ― 忍傘 
63戦目 勝・後手 薙槌 ― 刀銃 →4段

4月4日
傘、課金要素であるため、お互いにリテラシーのないミスプレイが多い気がします。
62戦目 負・先手 刀傘 ― 忍薙 →3段
61戦目 勝・後手 刀傘 ― 忍槌 →4段
60戦目 負・後手 刀傘 ― 銃薙 →3段 
59.1戦目 回線切れ勝利 

4月3日
刀傘めっちゃたのしいやん!ってなった。
59戦目 勝・先手 刀傘 ― 刀扇 →4段 
58戦目 勝・先手 刀傘 ― 刀薙

電源版向け:メガミの対応カード一覧

1.はじめに

ふるよにをやっていると、相手が使っている対応カードを覚えずに勝つことは難しいと気づきます。ふるよににおいて(むしろカードゲーム全般において)、このターンに詰みがあるのかどうかを見分けるのはとても大切なのですが、相手の対応カードを知らないとこの見分けができないのです。

当てるつもりで行った攻撃を対応で消されたり、避けられたり、狙った通りの当たり方をしなかった場合、そのまま負けてしまうことがよくあります。
逆にありもしない対応に怯えて攻撃を控えてしまったために勝機を見逃してしまうことがあるかもしれません。

知らず知らずのうちにそうならないためにも、相手が使用できる対応カードを覚えておくことはとても重要です。もちろん全てのカードを覚えるに越したことはないのですが、あえて優先度をつけるならば、対応カードは非常に高い優先順位となります。
このページでは、電源版で使用できる対応カードを纏めました。カードが多すぎて覚えられない!ってプレイヤーはまずこれらのカードから覚えていきましょう!





2.対応カードの分類

対応カードにもいろいろな種類があります。一部の例外を除き、対応カードの効果は以下4つに分類されます*。カードによっては、2つ以上の領域にあてはまるカードもあります。

*公式の分け方ではありません。私が勝手に分類しただけなので別の分類をしている方がいるかもしれません。


ステップ対応
間合を変化させることのできる対応カードです。大半のカードが間合を決められた方向に1つずらす効果を持っています。
適正間合が単間合の攻撃は、ステップ対応1枚で避けられてしまいます。
適正間合が2間合ある攻撃は、相手が持つステップ対応の移動方向を理解することで、回避されない状態で攻撃を行える場合があります。
両ステップ対応(カード使用後に使用者が移動方向を決められる対応カード)は適正間合が2間合あるカードを避けられるため、極めて強力です。両ステップ対応は極めて強力である反面、使用時できる状態に制限がついていたり、追加の使用コストが必要であったりします。

打消対応
対応した攻撃をなかったものにできるタイプの対応です。避ける必要がないため、適正間合いの広い攻撃にもしっかり刺さります。一方で使用時の制約(集中力が2のときのみなど)や打消せる攻撃の範囲に制約(通常札のみなど)があるカードが多いです。

軽減対応
対応した攻撃カードのダメージ値を減らしたり、オーラを回復させることで、受けるダメージを減らすことのできる対応です。低コストで使いやすいカードが多いですが、効果もその分小ぶりです。ダメージを減らすだけで攻撃自体はしっかりと受けるため、攻撃後効果が強力なカードに対しては十分に機能しません。

攻撃対応
対応したカードの効果によって、相手オーラやライフを減らすことができるものが該当します。


これらのうち、ステップ対応・打消対応・軽減対応の3種のいずれかに該当するカードはしっかり覚えておくことをお勧めします。これらはリーサル打点をずらすことができるため、知っておかないと詰みの盤面を見逃したり、逆に詰みを勘違いして踏み込んだ結果返り討ちにあったりするためです。
逆に攻撃対応はごく一部のものを除き、そこまでまじめに覚えなくて大丈夫です。この攻撃対応つぉいなーって思ったらその時にでも覚えてあげてください。





3.メガミ別対応カード

ユリナ

通常札0枚、切札1枚
1前対応:なし
1後対応:なし
打消対応:なし
軽減対応:浦波嵐[0-10]
攻撃対応:浦波嵐[0-10]

浦波嵐には終端がついているため、浦波嵐を使われたら、そのターン中相手の対応カードの使用は気にしなくてよい。





サイネ

通常札3(4)枚、切札2枚
1前対応:(見切り)
1後対応:(石突[2-3])、(見切り)
打消対応:なし
軽減対応:衝音晶、音無砕氷[0-10]
攻撃対応:石突[2-3]、薙切り[4-5]、衝音晶、音無砕氷[0-10]、氷雨細音の果ての果て[1-5]
※()内のカードは八相のときのみ

八相(オーラが0)の状態で対応タイミングで使用できるカードが増えたり、対応カードの性能が強化されたりする。それぞれの対応カードは、使いやすいが相手の手を大きくゆがめられないカードと非常に強力なものの使用条件が大きく制限されているもの(見切り、果て果て)に分かれる。
限定的な状況ではあるため上には記載していないが、衝音晶は即破棄できる(八相かつダストがない状態)であれば1後対応として使用できる。








ヒミカ

通常札0枚、切札0枚
1前対応:なし
1後対応:なし
打消対応:なし
軽減対応:なし
攻撃対応:なし

ヒミカには対応カードはない。やられる前にやるスタイル。まさしく赤色。







トコヨ


通常札2枚、切札1枚
1前対応:なし
1後対応:詩舞
打消対応:(雅打ち[2-4])、久遠ノ花[0-10]
軽減対応:詩舞
攻撃対応:雅打ち[2-4]、久遠ノ花[0-10]
()は境地のときのみ

対応札は3枚とサイネより少ないがそれらすべてが相手攻撃を打消したり、回避したりするためのものなので、使われる側からすると非常にやっかい。
一方でトコヨ側が手札にどのような対応を構えているのかは残している集中力からある程度予想できる。
・雅打ちは境地(集中力が2)のときに通常攻撃に対する打消対応として機能するため、相手が(他にやることがあるにもかかわらず)集中2で返した場合は、対応雅打ちを構えている可能性が高い。
・集中力が1や2の状態で詩舞を使用すると、詩舞により得られる集中力が無駄になってしまうので、あえて集中力を0まで使い切った相手は詩舞を構えている可能性がある。









オボロ


通常札1枚、切札1枚
1前対応:誘導、(鳶影)
1後対応:(鳶影)
打消対応:(鳶影)
軽減対応:(鳶影)
攻撃対応:誘導、(鳶影)
※鳶影から使用するカードの効果に依存する。


対応は2枚。どちらもクセのある強力なカード。誘導は貴重な前ステップ対応札だが、オーラが5にすることでステップ対応を防ぐことができる。
鳶影はあらゆる非全力伏札を対応カードであるかのように使用するカード。対応が付かないカードを対応タイミングで飛ばすので、すごい対応が飛んでくる可能性がある。例えば、「ふりはらい」を対応鳶影から使用すれば、前後にステップできる対応カードとして機能する。鳶影をケアするためには、あらゆる非全力通常札への理解が求められる。とてもむずかしいことではあるが、がんばろう。










ハガネ




通常札0枚、切札0枚

1前対応:なし
1後対応:なし
打消対応:なし
軽減対応:なし
攻撃対応:なし

対応カード1枚ももたないのはヒミカと同じ。様々なリソース剥奪手段によって、対応がなくても耐えていると主張している。








ユキヒ


通常札1枚、切札1枚
1前対応:(もぐりこみ)
1後対応:(ひきあし)
打消対応:なし
軽減対応:くるりみ
攻撃対応:なし
※傘が閉じているときはひきあしが、傘が開いているときはもぐりこみが使用できる

ひきあし/もぐりこみは優秀なステップ対応カード。両ステップ対応ではなく、傘の開閉状態に応じてステップ方向が変わるカード。
くるりみ自体は1オーラ回復効果だが、かさまわしと組み合わせることで2オーラ回復効果として機能する。








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2020年4月1日水曜日

季節戦入門デッキ 刀毒 2020春ノ陣

1.はじめに

この記事はユリナオリジン/チカゲオリジン(刀毒)デッキの紹介記事です*。
刀毒は季節戦にて強力な1つの組み合わせとして注目されている組み合わせです。優勝実績も多数報告されています。扱いも難しくないので、初心者向けのデッキだと思います。

*電源版では2020/4/1地点遊べない組み合わせです。次に実装されるメガミがチカゲなので、もうすぐ電源版でも遊べるようになります!SENKIくんの実装が待てない人はテーブルトップ版をはじめてみよう!


 この記事のカード画像はすべて以下素材を使用しています。
  使用素材: ふるよにコモンズ BakaFire, TOKIAME
  URL: https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html



2.刀毒の強み

2枚の2/2通常攻撃札(一閃・飛苦無)、1枚の1/-通常攻撃札(遁術)と4/4切札攻撃(月影落)を絡めた高打点のリーサル手段を魅力としています。
また、季節戦(2020春)においては、叛旗の纏毒の展開中で月影落に対して有効な軽減対応・打消対応がほとんどないため、上記リーサルプランが主張として通りやすいことが刀毒にとっては追い風です。
主たるリーサルプランが大半の相手に対して有効であるため、少しの検討で組合わせの持つポテンシャルを引きだせます。季節戦は短期間でフォーマットががらりと変わるルールです。お手軽に覚えられるという点は季節戦フォーマットには向いている2柱であると感じます。


叛旗の纏毒で防ぐことのできる軽減・打消対応カード(季節戦2020春)
(このほかに、ステップ対応の遁術を防げます。浦波嵐・久遠ノ花を気にせずに月影落を放てるのが素晴らしい)


叛旗の纏毒で防げない打消・軽減対応(季節戦2020春)
(これらの対応に加え、ステップ対応と果て果てには十分注意しましょう。)





3.構築例

対完全ミラーを意識したお手軽構築例について以下に紹介します。
叛旗の纏毒が刺さらない相手と対面する場合は別カード(浦波嵐など)に変えると良いと思います。
リストでは、手札が毒で汚染されることを想定して全力カードの採用は見送りました。ただ、全力攻撃カードである居合はとても強力なので、採用したほうが良い対面は多いと思います。

通常札





切札


<基本的な立ち回り>
・序盤は毒を相手に送り、相手の手札を圧迫させます。このデッキの防御力は遁術1枚と、デッキに入っていない浦波嵐の幻影に頼っているため、とても低いです。毒を送ることで相手のリーサル時における攻撃力を下げないと、フレアを溜めきる前に負けてしまいます。頑張って毒を送りましょう。
・中盤は適度に攻撃を行い、相手のライフをこちらのリーサル打点ちょうどまで落とします。過度な攻撃は相手にフレアを与えるだけのため、控えましょう。余った手札や集中力は纏い宿しに変えて、リーサルに必要な10フレアを目指します。
・攻撃はライフ受けを中心に選択します。リーサルに必要な10フレアのうち、6~8フレア程度はライフダメージを見込んでいるため、ライフダメ―ジを選択しておけば大きな間違いにはありません。逆にオーラ受けを繰り返すとリーサルに必要なフレアが足りなくなります。
・10フレアたまれば、叛旗の纏毒を使用して相手の浦波嵐や久遠ノ花などの対応を無力化した上で、全ての攻撃を叩きつけて勝利します。相手の対応を考慮しない場合、攻撃通常札2枚(毒2枚で手札が汚染されていることを想定)からのリーサルは3~4点程度、手札4枚からのリーサルは、適切に手札を抱えることで5~6点以上が期待できます。


<切札使用のポイント>
使用フレアは10です。防御手段がデッキに入っていない浦波嵐の幻影と遁術に頼っているこのデッキの防御力はとても低いため、必要フレア10はギリギリの値です。流転の霞毒はゲーム序盤で使用しても再起が見込めますが、フレアが足らなくなるため、リーサル時以外に使用しないほうが無難です。
切札はまとめて使用することを想定した構築です。リーサルターンに叛旗の纏毒を使用してから、全ての切札を叩きつけます。リーサルターンにおいては、ダストが枯れている場合は、自オーラから叛旗の纏毒の納を支払っても問題ない場合がほとんどです。季節戦においては、



4.刀毒ミラーにおける感触、検討の余地を感じている部分

上記リストは、ミラーマッチを想定したときにお手軽に5割マッチを実現させるために採用したものでした。しかし、ミラーマッチを繰り返す中でいくつかのアラや未検討な部分が残っていると感じるようになりました。以下に現状で私が感じていることを箇条書きで記します。上記リストは回しやすさの観点では最適解だと信じていますが、勝ちやすさの面からはまだ改善の余地はが残っているように感じます。皆の手で最強デッキに仕上げてやってください!そしてこっそり私に教えてください

・毒2枚(弛緩毒・幻覚毒)をお互いに抱えさせてからの勝負。手札1枚の持ち越しはリーサル2点上昇につながりかねない組み合わせなので、毒はしっかり送ることが重要。
・ダストは枯れる。枯れているときには、叛旗を対応で使用しにくいため、フレアが貯まっている側が有利であること多い。
・幻覚毒は叛旗の纏い毒の使用を諦める(=浦波嵐のケアを切る)と飲める。リーサル直前のターンに幻覚毒を飲むことで、2/2を1枚手札に抱えられるため、リーサルが2点あげられる。この動きを咎めるためには毒を3枚抱えさせるか、浦波嵐を採用する必要があると考えられるが、それらがどの程度有効であるのかは検討しできていない。
・圧気を即破棄するルートは魅力的だと思う一方で、リーサルまでの立ち回りを考えるのが面倒だったため、採用を見送っている。採用したほうがリーサル打点の期待値が上がりそうな気はしています(未検証)。


5.さいごに

季節戦は覚えるカードリストが少なく、電源版から始めた方にも参加しやすいテーブルトップ版(=紙)のフォーマットです。
今回は季節戦の中でも強くて使いやすい組み合わせである刀毒について紹介しました。テーブルトップ版は電源版では現状遊べない組み合わせが遊べる、非常に魅力的なフォーマットです。電源版でふるよににハマった方はぜひテーブルトップ版も遊んでみてください!