・シナリオ概要
ループもののギミックを搭載した、シティシナリオである。システムはCoCを利用して遊ぶことを想定しているが、データ等を調整することで、他システムで遊ぶこともできるかもしれない。
このシナリオでは、PCが乗り超えるべき課題として以下の4つを用意している。
(1)友人(PC3)の父親を捜すこと
(2)1日目(以降)にある「PC死亡イベント」を回避すること
(3)2日目(以降)にある「幼馴染の死亡イベント」を回避すること
(4)3日目の破滅的なイベントを回避し、明日を勝ち取ること
シナリオの冒頭地点では課題(1)しか示されないが、話を進めるにしたがって、課題点が明らかになっていくだろう。PC、PLたちには「次々とあらわれる理不尽な運命にも諦めずに立ち向かう」というループものの王道を楽しんでもらうような構成とした。
「シナリオ中、解決すべきいくつかの課題が常に提示されていること」や「序盤・中盤に死んでもロストしない」という気軽さは初心者プレイヤーにも遊びやすいのではないかと思う(このシナリオはTRPG初めて遊ぶ人に楽しんでもらう同僚のために作った)。
一方、KP側もプレイヤーの行動に合わせて様々な行動原理を持つNPCを動かすのが楽しいシナリオ(だと私は思う)ので、KP側もPLと一緒に繰り返される世界を楽しんでもらえると嬉しい。
・推奨人数
PCが2~3人程度であることを想定してギミックを構築している。推奨人数を外れると、手数が足りなくなったり余りがちになると思われるが、KP(GM)の調整次第で何とかなる範囲であるとは思う。
・セッション時間
私が回した限りでは、オフラインセッションで1日(5~10時間)だった。オンラインセッションでは、ループごとに1日を割くという前提でプレイすれば、数時間のセッションを3~4日程度でこなす構成にできるだろう。
・PCのロスト
可能性はある。ただし全員初心者でプレイしてもなるべくロストしくて済むような配慮はしている。最終ループ以外で死んだとしても次のループに進めば復活できるため、プレイヤーは最終ループにPCを殺さないことに注力すれば、PCを活かすことは比較的たやすいだろう。
・プレイヤーに開示する用の予告
「ループもの」はループものであることが分からない状態からループに巻き込まれた方が楽しめると私は思っている(シナリオも導入時にPCを殺すためのイベントを挿入することでループものであることを初めて伝えるような仕組みにしている)。そのため、プレイヤーに事前に伝える導入は以下のような形にしておくことを推奨する。
・師走の放課後、テスト期間も終わりPCたちは年末の予定などを話あっていた。どこにでもありそうなありふれた平和な日常。しかしそれは簡単に崩れてしまうようなものなのだ。彼らの望む望まざるにまざるにかかわらず。
「父を探してほしい」と相談を受けたPCたち。その調査の中で、彼らは様々非日常を体験することになるだろう。人探しの相談はやがて大きな事件や理屈では説明できな不可思議な事象へと繋がっていくのである。
これからご案内するのは、あなたがたの知らない非日常……。CoCシナリオ「知恵の件」、はじまります。
・ハンドアウトがある。各PCのハンドアウトは全員に公開される。秘匿されているハンドアウトは存在しない。
・ロストの可能性はあるが、そこまで高い可能性ではない
・シティシナリオなので、調査技能力の利用価値は高い
・場合によっては戦闘が生じるため、戦闘技能はあってもよい。なくてもクリアできないわけではない。
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